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【イベント/レポート】

「Javaの指輪」が日本に上陸、「Java Developer Conference 98 Tokyo」でデモ

■URL
http://www2.sbforums.co.jp/jdc98/
http://www.iButton.com/java.html (Java Ring)

Java指輪 5月28日、Java関連の開発者向け技術セミナー「Java Developer Conference 98 Tokyo」が都内ホテルで開催されている。これは、米国で3月に開催された、Java開発者の祭典「JavaOne」の日本版とも言えるもので、実際にJavaOneで注目度の高かったセッションを中心に構成されている。会場では、関連会社による製品展示/デモのほか、29日までの2日間で約50のセッションが繰り広げられる。

 「Java Developer Conference 98 Tokyo」初日は、米JavaSoft社長Alan Baratz氏の基調講演でスタートした。講演は、JavaOneで行なわれた同氏によるキーノートスピーチとほぼ同内容で、使用されたスライドも同一だ。「Javaは、すべてのOSを包み込むもの」とした上で、「今後、ポケベルや携帯電話、自動車の制御用など様々なデバイス上でJavaが活躍するだろう」とJavaの柔軟性をアピールし、「開発ペースは多少遅くなるが、安全性などを含めてJavaの性能を上げ、国際化をオープンに進めていく」と今後のビジョンを語った。

 デモ会場での注目は、Javaチップを組み込んだ指輪「Java Ring」。JavaOneでは参加者12,000人に配布され、Java Ringに「好みのコーヒー」情報を登録しておくと、Javaで制御された自動コーヒーメーカーが指輪の情報を読み取り、希望のコーヒーを出してくれるといったデモが行なわれ話題になった。

 今回も参加者に配布されたが、残念ながらコーヒーメーカーを使ったデモは行なわれず、参加者1人1人のJava Ringが計算した結果をまとめ、1枚のフラクタル画像を作るという分散環境コンピューティングのデモに限られた。実際に指輪を装着し、デモに参加してみたが、直観的に「Javaの可能性」を強く感じさせるものではなく、コーヒーの例のように「生活の中で役立ちそうなJavaの技術」をわかりやすく示すデモが欲しいところだった。

Alan Baratz氏 指輪情報の読み取り口 指輪をはめ込んだところ 指輪にプロフィールを入力
講演するAlan Baratz氏
指輪情報の読み取り口


指輪をはめ込んだところ


指輪にプロフィールを入力

 Java Developer Conference 98 Tokyoは、開発者向けということもあり、各セッションはかなり専門的、技術的な内容になっている。参加料金も通常料金75,000円と安くはないが、最先端のJava技術に触れるにはいい機会だ。なお、29日には「JDK Internationalization」「Javaビジネス活用最前線」「HPのJava戦略」といった興味深いセッションが予定されている。

('98/5/28)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]

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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp