Click Here

【業界動向】

AOL、「ICQ」を買収

■URL
http://www-db.aol.com/corp/news/press/view?release=360&
http://www.mirabilis.com/press_release26.html
http://www.mirabilis.com/security.html (セキュリティホールについて)

 ネットワークサービスを提供する米America Online社(AOL)は、6月8日、インターネット上のメッセージ送信ソフト「ICQ」を開発するMirabilis社を買収したと発表した。Mirabilisの全株式を2億8千7百万ドルで買い取る。

 買収後もMirabilisは従来どおり開発を続け、AOLはその技術を受けて自社サービスを拡充する。AOLには既に同様のソフト「Instant Messenger」があり、Netscape Communicatorにもバンドルされているが、ICQとInstant Messengerの関係がどうなるかは不明。

 ICQは最近ブレイクしているインターネットツールで、インターネットにつながった相手のパソコン画面にメッセージを送る、インターネット版ポケベルのようなもの(本誌6月8日号特集参照)。気軽なツールであることもあり人気は上々。AOLはICQ人気に乗じて「AOL-CompuServeブランド」を拡大する戦略。ただし、日本のAOLジャパン株式会社では買収について「アメリカでのことであり日本ではコメントできない」としている。

 なお、Windows版ICQについて先頃、「盗聴」や「なりすまし」ができるというセキュリティホールが発見され、Mirabilisでは重要な情報をICQでやりとりしないなど自衛策を呼びかけるとともに、次期バージョンではIPアドレスを隠す機能などの対策を盛り込むとアナウンスしている。

('98/6/9)

[Reported by masaka@impress.co.jp / hase@cyberdude.com / Hiroyuki Et-OH / HOSAKA the G33kSt@r]


INTERNET Watchホームページ

ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp