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【白書】

「インターネット白書'98」で見る日本のインターネット事情(3)

郵政省に届け出られた日本のプロバイダー数は2,661社

■URL
http://www.ips.co.jp/book/4886/4886.htm

 郵政省に届け出られた国内のプロバイダーの数は、'97年3月の1,703社に対して'98年3月には2,661社と依然増加傾向にある。しかし、十分な資金を持たない、事業計画が立たないといった理由で事業展開を見合わせているところも多く、実際にサービスを提供しているのは1,000社前後とのこと。'97年にはプロバイダーの倒産や事業閉鎖といったニュースもあり、戦国時代に突入しているといっていいだろう。

 プロバイダー別管理ドメイン数を見ると、NTTの「OCN」がめざましく伸びている。'98年3月末までには、保有ドメイン数9,000を数え国内トップとなっている。2位、3位には3,000台でIIJとTokyoNetが続いた。白書では、OCNが第一種電気通信事業者の力を背景に価格破壊を行なって進撃している事態を批判的に見ているプロバイダーも少なくないとしている。

 一方、ユーザーのプロバイダー選択理由としては、1位「料金が安い」2位「アクセスポイントが多い」3位「つながりやすい」といったことがあげられている。資金力が豊富で安いダイヤルアップサービスを提供しているプロバイダーが人気を集めていることになり、白書では「プロバイダーの競争がすでに力ずくの、体力勝負の世界に入ってきたことが見てとれる」としている。

――「インターネット白書'98」(日本インターネット協会編 インプレス刊 本体価格4,800円+税 発売中)
「第2部インフラストラクチャー」より
http://home.impress.co.jp/books/iwb98/index.htm (アフターケアページ)

('98/6/11)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp