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http://www.ips.co.jp/book/4886/4886.htm
'97年の国内インターネット媒体への推定広告費は約60億円。前年の16億円に比べ約4倍の市場規模となった。また、'98年のインターネット広告費は90億円と予測されている。広告市場全体でのインターネット広告の比率は0.1%程度だが、広告費総額の緩やかな伸びに対してきわめて急激に拡大している。ただし、白書では、現状ではまだ確立していない広告評価手法の業界内での基準統一が必要であるとしている。
インターネット広告市場の拡大は、同時にインターネットのメディアとしての認知が広がっていることを表しており、電子メール新聞やウェブジンといった形態は情報メディアとして有力な地位を確立しつつある。音声、動画などをストリーミングで配信する「インターネット放送」のサイトは、1,000件以上にまで成長しているという調査結果も出た。
また、電子商取引システムの普及を背景に、オンライン店舗数、また、インターネット通販利用経験者ともに増加している。'98年3月の調査では、オンライン店舗は8,900件以上を数えた。オンラインショッピング利用者に関する調査では、「すでに買い物したことがあり、今後も利用したい」との回答が40.71%であった。今後インターネットで購入したいサービス/商品としては「航空券・鉄道乗車券」が1位で、「ホテルの予約」「本・雑誌」が2位、3位と続いている。逆に、インターネットショッピングを利用しない理由として1位にあげられたのは、「セキュリティ面での不安」であった。白書では、今後技術革新によりセキュリティの不安が取り除かれ、ユーザーの不満の中心は「欲しい商品が売られていない」といった内容に移行していくだろうとしている。
――「インターネット白書'98」
(日本インターネット協会編 インプレス刊 本体価格4,800円+税 発売中)
「第3部インターネットビジネス」より
http://home.impress.co.jp/books/iwb98/index.htm (アフターケアページ)
('98/6/15)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]