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■URL
http://www.ips.co.jp/book/4886/4886.htm
世界のホスト数は'98年1月現在で約3,000万台と'97年1月の約2,000万台から急ピッチで伸びている。この数値は、ネットワークウィザード社が調査したもので、「名前が割り当てられているIPアドレスの数」をカウントしたもの。白書によると、最近のデータではファイアウォールの普及によりファイアウォールの内側にあるホストコンピューターがカウントに入らない場合があるとのことだ。
インターネットの普及度を示していると言える「人口1万人当たりのホスト数」のデータでは、1位がフィンランドで1万人当たり874台、2位のノルウェーが1万人当たり460台、以下3位アイスランド、4位ニュージーランドと続いている。アメリカは、ホスト数1,240万台(アメリカの組織に属するホストの数。asahi.comなどのcomドメインを除いている)とダントツの数字だが、人口1万人当たりのホスト数は460台で5位になっている。日本は、1万人当たり93台と22位であった。ホスト数で見た場合、日本のインターネット市場はアメリカに次ぐ規模となっているが、普及という面ではまだ発展途中にあると言えそうだ。
世界のインターネット利用者数は、1億1,275万人。これは、コンピュータ・インダストリー・アルマナック社の調査による数値だ。地域別では、北米とヨーロッパで多く中近東とアフリカが少ない。国別の利用者数を見ると、日本は884万人、カナダは800万人と絶対数では日本の方が多いが、対人口比は日本の7%に対してカナダは26%となっている。
白書では、今後普及活動が進められる地域としてアフリカ諸国をアジアではカンボジア、ベトナム、ミャンマーなどを上げている。また、国際的なインターネットの課題として、「ホームページやメールの多言語化を図ること」「アメリカとの不平等条約の是正」「法律の共通化(国際化)を図ること」などをあげている。
――「インターネット白書'98」
('98/6/16)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]