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【ソフトウェア】

Netcenterと連携。PDAとのシンクロ機能も

Netscape、Communicator 4.5の概要を発表

■URL
http://home.netscape.com/newsref/pr/newsrelease634.html
http://home.netscape.com/beta.html (Netcenter 2.0β版)
hhttp://home.netscape.com/newsref/pr/newsrelease635.html (Roaming Access)

 米Netscape Communications社は6月17日、WWWブラウザーを中心とするクライアントソフト「Netscape Communicator」の次期バージョン「4.5」の概要を発表した。Windows/Macintosh/Unixのそれぞれの環境用にβ版を7月にリリースするという。以前からCommunicator 4.5については他の発表にからめて語られていたが(本誌6月2日号参照)、それ自体で発表されるのは初めて。

 Communicator 4.5の最大の特徴は「Smart Browsing」。Netscape社のポータル(入り口)サイト「Netcenter」と連携するもので、URL欄に一般的な単語(「car」など)を入力してサイトを検索しジャンプできる「Internet Keywords」、現在のページに関連するページへジャンプできる「What's Related」、格付けによるフィルタリング技術PICSを用いアダルトコンテンツなどへのアクセスをコントロールする「NetWatch」からなる。

 メールクライアント「Messenger」も強化。ニュースリーダー「Collabra」の機能を統合するとともに、アドレス帳の機能をより使いやすくする「Pinpoint Addressing」もアナウンスされている。

 ほか、日頃使っているCommunicatorの設定などをPalmPilotなどのモバイル環境でも再現する「Roaming Access」や、LAN上のユーザーを集中管理する「Mission Control Desktop」などがうたわれている。

 Communicatorについてはメジャーバージョンアップ版の「5.0」の元になるソースコードが公開され、世界の開発者コミュニティによりテストや改良がなされている。Communicator 5.0ではXML対応や新レンダリングエンジン「Raptor」、OSのシェルとしてローカルマシンにアクセスする「Aurora」などが予定されているが、リリースはまだ先の予定。Communicator 5.0に先立ってCommunicator 4.5をリリースすることで、MicrosoftのIE 5.0を牽制するとともに、コンテンツ/ブラウザー各社が競争するポータルサイト分野で自社戦略を進める考えと思われる。

('98/6/18)

[Reported by masaka@impress.co.jp / saori@earthlink.net]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp