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【ソフトウェア】

「バンダル」の脅威からパソコンを守るセキュリティソフト

■URL
http://www.core.co.jp/~ner/esafe/index.html/

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 株式会社コアは、イスラエルEliaShim社の開発したセキュリティソフト「eSafe Protect」を6月末に発売する。Windows 95対応で価格は9,800円。インターネットから侵入する悪意のあるプログラム「バンダル」を阻止する機能を備えているのが特徴だ。

 バンダルとは、JavaアプレットやActiveXコントロールなどを利用し、ユーザーのハードディスクにあるデータを盗んだり、改ざん・消去するなどの操作を行なう悪質なプログラムのこと。'97年には、モデムの接続先を接続料金の高い番号に密かに切り替えるバンダルが仕掛けられたプラグインソフトが発見されたほか、電子ウォレットからデータを勝手に転送してしまうバンダルも報告されているという。これらは、ウイルスのように自己複製することはないが、Webサイトを見ると自動的にダウンロード・実行されるため、発見された時にはすでに手遅れとなってしまい、従来のアンチウイルスソフトでは対応できなかった。

 eSafe Protectでは、ブラウザーなどのインターネットアプリケーションを常時監視し、独自の「サンドボックス・テクノロジー」により、ハードディスクへのアクセスを制限する。例えば、バンダルだとは知らずにWebサイトを読み込んでも、ブラウザーがそのプログラムを実行、ハードディスクへ不正アクセスしようとした段階で阻止するというわけだ。アクセスの制限は「アクセス・コントロール・リスト」に基づいて行なわれ、アプリケーションごとに読み込み、書き込み、削除などを許可するフォルダを設定することが可能。デフォルトでは、JavaアプレットやActiveXコントロールを含め、ブラウザーが動作するために使う一部のフォルダを除いて、アクセスをすべて禁止するようになっている。また、ユーザーが問題ないと判断したプログラムについては、学習機能により次回からアクセスが許可される。

 eSafe Protectは、このアンチバンダル機能のほか、既知および未知のウイルスに対応したアンチウイルス機能、不正ユーザーからのアクセスを防ぐリソース・プロテクション機能、有害情報の閲覧やFTPを制限するコミュニケーション・フィルタ機能を搭載。すでに他のアンチウイルスソフトを持っているユーザー向けに、アンチウイルス機能を省いた「eSafe Protect EV」も7,800円で発売される。また、今回発売されるクライアント版に続いて、ネットワーク版の「eSafe Protect Enterprise」も10月に出荷される予定だ。

◎問い合わせ先
株式会社コア パーソナルコミュニケーション事業本部
TEL 03-3795-5153
FAX 03-3795-5154

('98/6/18)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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