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【ソフトウェア】

オンラインによるホームバンキングにも対応
個人向け金融管理ソフト「Microsoft Money」日本語版発売

■URL
http://www.microsoft.com/japan/products/money/

 マイクロソフト株式会社は24日、個人向けの金融管理ソフト「Microsoft Money」日本語版を7月25日に発売すると発表した。各種口座、ローン、投資などの収支・資産管理機能、ライフプランニング機能のほか、オンラインによるホームバンキングやインターネットによる金融情報提供サービスに対応しているのが特徴だ。Windows 95/98/NT4.0対応で、推定小売価格は1万1,800円。

 ホームバンキング機能では、NTTデータ通信のパソコン向けホームバンキングサービス「ANSER-SPC」を利用。ANSER-SPC専用のネットワークを介してユーザーの口座にアクセスし、振込・振替手続き、残高照会、取引明細のダウンロードがパソコンから行なえる。現在、ANSER-SPCによる個人向けサービスを行なっている都市銀行、地方銀行、信用金庫など83社との接続が確認済みで、ユーザーは各社と契約をすれば、すぐにでもホームバンキングサービスを利用できる。利用料金は、東京三菱銀行の場合、契約手数料が1,000円程度、月間手数料が200円程度になるとしている。ソフトの発売日以降も、さらに13社が対応する予定。

 インターネットを利用した金融情報提供サービスでは、野村総研と日経BP社が株価情報などを提供する。これらのデータは株式などの資産管理に反映されるため、損益額・損益率などを自動的に計算、リアルタイムに資産価値を把握することが可能だ。

 金融情報提供サービスについては、Microsoft Moneyをカスタマイズして配布することで、各機関が顧客向けに独自情報を提供することも可能。東京三菱銀行が本ソフトの「東京三菱銀行対応版」を販売、銀行からのお知らせや金利情報などを提供していくほか、野村證券と明治生命が顧客に体験版CD-ROMを配布するとしており、いずれはMicrosoft Moneyを利用した情報提供サービスを行なっていくものと思われる。なお、一般に販売されるパッケージでは、各社独自の情報提供サービスを利用することはできない。東京三菱銀行対応版は、店頭販売は行なわれず、ディーシーカードトレーディングを通じてユーザーに直接販売していく予定だ。

 Microsoft Moneyは'91年の発売以来、年間1,000万本以上を出荷。米国では、180社以上の金融機関が顧客へのサービス強化ツールとして利用しているという。マイクロソフトでは「金融ビックバンの影響もあって、国内でも個人の金融管理ソフトに対するニーズが高まってきている」としており、日本市場にも投入することとなった。

◎問い合わせ先
マイクロソフト株式会社 カスタマーインフォメーションセンター
TEL 03-5454-2300
東京三菱銀行 FAXサービス
FAX 03-3940-6000 (BOX No:101900)

('98/6/24)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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