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【サービス】

インターネットでデジタルコンテンツの不正使用を監視
エム研が「電子透かし」を利用したサービス

■URL
http://www.mken.co.jp/

 株式会社エム研は、インターネットにおけるデジタルコンテンツの不正利用を監視するサービスを開始した。インターネット探索ロボットが常時世界中のサイトを巡回し、不正利用されている画像データなどを見つけるというもので、同社の電子透かし技術「LUCENT MARK」を利用している。

 今回開始した「デジタルコンテンツ不正利用監視センター(Digital Contents Watch Center,DCWC)」では、LUCENT MARKの電子透かしが埋め込まれたコンテンツを対象に監視を行なう。コンテンツの著作権管理者は、まずそれらを配布する前にあらかじめLUCENT MARKを使ってコンテンツに電子透かしを埋め込み、そのIDコードをDCWCに登録する。一方DCWCでは、電子透かしが埋め込まれたコンテンツをロボットが見つけてくると、登録されたIDコードと照合、不正コピーだと判明した場合は権利者に通知する。電子透かしの埋め込みは、市販されているLUCENT MARKのパッケージによりユーザー自身が行なうか、エム研にコンテンツを持ち込んで処理してもらうことも可能だ。

 LUCENT MARKによる電子透かしは、JPEG、GIFといった静止画ファイル、WAVなどの音声ファイル、MIDIによる演奏データなどに埋め込み可能。今後、MPEGファイルにも対応する予定だ。電子透かしは、画像処理やフォーマット変換を行なった後でも残るため、一度埋め込んだら取り除くことはできない。無理に取り除こうとすると、データが著しく劣化してしまうという。すでに、CD-ROM画集やデジタル地図、絵画作品を掲載するホームページ、インターネットによる音楽コンテンツの配信サービスなどで利用されている。

 デジタルデータによるコンテンツ流通は今後さらに普及するものと思われるが、それには、不正コピーなどを防止するための技術が不可欠となる。エム研では、電子透かしを利用したこのような監視サービスは「インターネット上でのデジタルコンテンツの不正利用に対する強力な抑止力となる」としている。

◎問い合わせ先
株式会社エム研
E-mail dcwc@mken.co.jp

('98/6/25)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp