Click Here

【ソフトウェア】

遠隔地のパソコン同士でブラウザー表示を共有
日本アイ・ビー・エムが「Contact Fusion」を発表

■URL
http://www.ibmlink.japan.ibm.co.jp/cgi-bin/search.pres?cmd=BRWS&hdoc=PRES1085
http://www.ibmlink.japan.ibm.co.jp/cgi-bin/search.pres?cmd=BRWS&hdoc=PRES1086

 日本アイ・ビー・エムは29日、遠隔地にあるパソコン同士でWebブラウザーの表示や操作を共有できるソフト「IBM Contact Fusion」を発表した。同一のホームページを見ながら、フォーム入力、スクロールといった画面操作を互いのブラウザーに反映させることができるため、インターネットを利用した遠隔教育などに役立つとしている。

 Contact Fusionは、サーバー側ソフトおよびクライアントパソコン用ソフトで構成されている。これを遠隔教育などのシステムに導入することにより、クライアント間でのリアルタイムなブラウザーの同期表示が可能となり、フォーム入力、ウインドウのサイズ調整、スクロール、ポインティング、注釈などの操作が共有できるようになる。例えば、先生がホームページ上で出題し、ひとりの生徒の解答を全員のパソコンに表示したり、先生自身が解答例を示し、その過程をリアルタイムに生徒全員に見せることが可能だ。インターネット電話やコールセンターとも連動でき、遠隔医療システムや企業における顧客サービスなどでの利用も考えられる。

 すでに導入例もあり、日本アイ・ビー・エムは同じく29日、富士銀行がContact Fusionを利用した銀行システム「新マルチメディアバンク」のテスト稼働を開始したと発表した。無人店舗で取り引きを行なう場合でも、顧客の見ている画面を銀行側が確認できるとともに、顧客が必要な情報や操作手順を遠隔地から示してやることも可能。無人店舗でも、双方向性を生かした対応が可能になるとしている。

 Contact Fusionの稼働環境は、サーバー側がAIX 4.2またはSolaris 2.6、クライアント側がWindows 95/NT、ブラウザーがNetscape Communicator 4.04+JDK1.1パッチ。出荷は9月25日で、ソリューション製品に組み込まれた形で提供される。価格は、実際に提供するサービスの用途や規模によって異なり、最低限の機能で約3,000万円からとなっている。

◎問い合わせ先
日本アイ・ビー・エム株式会社 ダイヤルIBM
TEL 0120-04-1992 

('98/6/29)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp