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【イベントレポート】

インターネットテレフォニー製品が充実

「Computer Telephony World Expo/Tokyo'98」会場レポート

■URL
http://www.idgexpo.com/ctw98/index.html

ホール 7月1日、幕張メッセにてコンピューターテレフォニー関連の展示会「Computer Telephony World Expo/Tokyo'98」が開幕した。会期は7月3日までの3日間。Windows 98関連のデモンストレーションに沸く「WINDOWS WORLD Expo/Tokyo 98」との併催で、会場は幕張メッセの7、8ホールと若干地味目なイベントではあるがインターネットテレフォニー関連の出展が目立ったのでレポートしたい。

 6月に開催された「Networld+Interop 98 Tokyo」でも、「Voice Over IP」の文字を掲げた展示ブースが多く出展されるなど、インターネット経由による音声サービスも実験段階から実用段階へと移行している。通信販売や顧客サービスなどテレマーケティング事業者向けのこの展示会では、従来のコンピューターと電話業務の融合したシステム(コンピューター・テレフォニー・インテグレーション:CTI)に、インターネットの技術を導入するといったシステムが多く見られた。いずれも、コスト削減の効果、また、電話やFAX、電子メールによる通信業務の統合による利便性をうたっている。ほかには、WWWと連動したテレフォニーシステムの展示が目立っていた。


vocaltec 米VocalTec社の「Surf & Call」はWWWベースのインターネット電話システム。これは、同社のインターネット電話用のゲートウェイ製品「VocalTec Telephony Gateway(VTC)」と組み合わせて使うもので、ページ上のアイコンをクリックするとそのまま通話相手に接続し会話ができる。なお、ユーザーは、事前に専用のプラグインソフトをインストールする必要がある。Surf & Callについては、株式会社富士通ビジネスシステムの「Web Telephony Solution」、NTTテレマーケティング株式会社の「CYBER CALL-Phone」といったインターネットを利用したテレフォニーシステムで導入されている。これらのシステムでは、例えばオンラインショッピングで、ユーザーとコールセンター側で同画面を見ながらの通話や、クレジットカードの番号を伝える時に、WWW上で入力するのではなく音声で通知するといった利用法が考えられる。ほかには音声による情報案内やオンライン会議システムなどに利用できるという。

java 日本ルーセントテクノロジー株式会社のブースでは、Javaアプリケーションから交換機などをコントロールするAPI「JTAPI(Java Telephony API) PassageWay Telephony Service」が参考出展された。これによりNC(Network Computer)から交換機の制御が可能になるというもので、ブースではSun MicrosystemsのNC「Java Station」を利用したデモが行なわれていた。

 なお、7月2日以降は、日本ルーセント・テクノロジーなどによる企業向けインターネット・テレフォニー導入セミナー「Internet Telephony World」(有料:当日料金1日35,000円)や、「Javaが変えるCTIの将来」といった興味深いセッションが予定されている。

('98/7/1)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]

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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp