KDDの国内電話サービスが始まった。契約手続きなしでも、市外局番の前に「001」をダイヤルするだけで利用できる。価格も割引サービスを利用した場合、100キロを超える長距離通話は業界で一番安い通話料金を設定した。
大手事業者としては最後発となるだけに、料金計算などで国際電話と同じ方式を採用し、他の事業者との差別化を図ったのが特徴。KDDは「2000年に長距離市場の5%のシェアを目指す」としており、国内市場は割引サービスなど価格競争が今後一段と激しくなりそうだ。
新サービスはNTTの加入電話を利用。料金は、市内はNTTより高いが、100キロを超える長距離は昼間3分で69円とNTTなどより21円安い。さらに月の電話代が300円以上の場合、割引サービスもあり、100キロ超で62円10銭と東京通信ネットワーク(TTNet)の料金より安く、100キロ超の休日や深夜早朝も業界で最も低料金にしている。
また、6秒単位で料金を設定するため、NTTや新電電各社が採用している一定金額当たりに通話できる時間を決める方式に比べ、より細かい刻みでの料金となり、利用時間によっては大幅に安くなるという。
('98/7/1)
[Reported by masaka@impress.co.jp]