■URL
http://www.nomura.co.jp/fundnet/index.html
http://www.nomura.co.jp/introduc/press/19980715/0715-24-1.html
野村證券株式会社は15日、インターネットや電話を使った投資信託の販売を専門とする「野村ファンドネット証券」を今年12月に設立することを決めた。来年4月から営業を開始する。
同社で投信の通信販売をしてきた「ファンドネット」部門を分社化する。日本の証券会社がインターネットなど通信取引専門の子会社を設立するのは初めて。銀行による投信販売の解禁や、日本で電話を使って投信販売に乗り出した米フィデリティ証券に対抗するもので、投信をめぐる競争は一段と激化しそうだ。
新会社は野村證券の100%出資の子会社となる見込み。電話やインターネットを利用し、投信購入に応募してきた顧客の注文を受ける。営業活動は新聞や雑誌の広告だけで行ない、合理化によるコスト削減により販売手数料を割り引くといったサービスを強化する方針。
同社の「ファンドネット」は、平均して1日500件以上の応募があるなど、'96年12月の業務開始以来、順調に顧客数を増やしており「日本版ビッグバン(金融制度改革)の進展で、将来も投信の通信販売が確実に伸びる」(同社)と判断した。
新会社の社長には野村證券元取締役の村松修氏が就任する予定。資本金や社員数などは未定。
なお、インターネットを利用した証券会社としては、ソフトバンクが米E*TRADE社と合弁でイー・トレード株式会社を設立し、来年より営業を開始する予定となっている(本誌6月4日号参照)。
('98/7/15)
[Reported by yuno@impress.co.jp]