【実験】
「JAVA COMPUTING EXPO'98 for ENTERPRISE」会場から速報を提供
サイベース、ニュースサイト構築システムの実験を国内で開始
■URL
http://kumasun.java98.netjoy.ne.jp/ (Java Times)
http://www.sybase.co.jp/ (サイベース)
http://www.vignette.com/ (Vignette社)
サイベース株式会社は、ニュースサイト構築システム「RealTime Publishing System」の運用実験を国内で開始した。実験は、現在開催中の展示会「JAVA COMPUTING EXPO'98 for ENTERPRISE(JCE)」のレポート「Java Times」を会場内でリアルタイムで編集しWWW上で発行するという形で行なわれている。
RealTime Publishing Systemは、ニュースサイトなど、頻繁に更新する必要があるサイトに向いたJavaベースのシステムで、米Vignette社のWebパブリッシングシステム「StoryServer」とWWWサーバーで構成されている。StoryServerは、サイベースのSQL Server技術を基に開発されたシステムで、データベースに格納された「記事」の見出し、本文などといったパーツ情報を読みとり、あらかじめ設定したフォーマットにはめ込んでページを作成するというもの。画像データなども統合して扱うほか更新のタイミングも記事単位で設定できる。現在、「CNET」「Chicago Tribune」などのニュースサイトで実際に使用されているシステムだ。
JCEの会場では、セットの裏に臨時の編集部(写真)を設置し速報ニュースサイト「Java Times」を作成していた。現場では、記事執筆者、カメラマン、編集者の総勢7名が分業体制で編集作業を進めている。記事、写真がそれぞれの担当者によりデータベースに入力されると、システムが自動的にフォーマットに従ってページを作成、それを編集者が最終チェックをするという流れだ。編集者を含め誰もHTMLを記述することなく、ページが作成されていった。なお、会場内ではJava端末「Java Station」を設置し、来場者からの投稿も受け付けている。投稿は「Java Times」内に順次掲載していくとのこと。
サイベースの担当者によると「記事の執筆と、ページの作成は別の作業。このシステムではそれぞれが自分の担当する仕事にのみ力を注げる」「記事を書いた本人がHTMLを書いてページを作るという現状は、まだニュースサイトの運営スタイルが確立される前の過渡期な状況。来年には変わるだろう」としている。同社では、来年春にシステムを販売する予定。現在のところ導入する企業はまだ未定とのこと。
('98/7/15)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]
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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp