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【調査結果】

Jupiterによる音楽ビジネスのすすめ
積極的な技術開発を

■URL
http://www.jup.com/jupiter/release/9807/plugin.shtml

 Jupiter Communications社は15日、音楽のダウンロード販売ビジネスに関する予測を発表した。

 同社の予測によれば、MP3形式に圧縮されたファイルなどをWebから直接ダウンロードするという形での音楽販売の米国における売上額は、2002年の時点でも3,000万ドル程度で、音楽販売全体の2.2%を占めるに過ぎないという。

 MP3は、高い音質を保ったまま効率的に圧縮できるフォーマットとして、近年インターネット上で利用されるようになってきた。韓国のセハン情報システムが専用の携帯型プレーヤー「mpman」を開発、5月から国内でも販売されている。

 しかし、簡単にコピーを作成できることから、音楽事務所の許可を得ず、インターネットを利用して違法に音楽データが取引されているケースも多い。こうした経緯から音楽事務所の多くは、ダウンロード販売に対し抵抗を感じており、こうした手法が広く普及するには至っていない。

 これに対しJupiterは、むしろ音楽事務所がMP3より優れたフォーマットを開発するなど、積極的にダウンロード販売に関わっていくことこそが自らの利権を守ることに繋がると説明する。同社はさらに、数秒間のプロモーションや廃盤になった作品を公開することから始めてはどうかと助言する。

 また、同社は、コンサートチケットのオンライン販売の売上について、昨年1,750万ドルだったものが、2002年に5億800万ドル規模に拡大するであろうという見通しも発表している。同社はこうしたことから、音楽業界におけるインターネットの重要性が高まるのは必然的な流れだと考えている。

('98/7/16)

[Reported by yuno@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp