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【業界動向/通信事業】

米司法省がMCIとWorldComの合併を了承
インターネット部門はC&Wに売却

■URL
http://www.mci.com/aboutus/company/news/wcom/cw.shtml
http://www.usdoj.gov/atr/public/press_releases/1998/1829.htm

 米司法省は15日、米国の大手通信会社MCI CommunicationsとWorldComの合併計画について、MCIのインターネット部門を英国の大手通信会社Cable & Wireless(C&W)に売却することを条件に了承する決定を下した。

 米司法省は、C&Wへの売却によって、米国内でのインターネット事業の寡占化がある程度防げると判断した。司法省の決定を受け、米連邦取引委員会(FTC)も近く合併を承認する見通しで、米国でAT&Tに次ぐ巨大な長距離・国際通信会社が誕生するのは確実になった。

 MCIはC&Wにインターネット事業部門を17億5,000万ドル(約2,450億円)で売却する。売却には約1,300のインターネット・サービス提供事業者との接続事業や、約25万人の個人契約なども含まれ、C&Wが米国で本格的なインターネット事業を展開する足場となる。

 米国の通信業界では規模のメリットを生かすための合併が相次いでいるが、司法省やFTCは電話やインターネットの事業寡占化が消費者の利益を損ないかねないとの懸念を強め、今回の合併に際してもインターネット部門の売却を両社に促すなどの調整を進めてきた。

('98/7/16)

[Reported by yuno@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp