オランダのザントフォールトにあるアパートで6月、幼児ポルノ映像のディスクなどが押収された事件を捜査していたオランダ警察は19日までに、ドイツ、ベルギー当局などと本格捜査に乗り出した。
欧州連合(EU)議長国オーストリアのシュッセル外相とコール・ドイツ首相は18日、インターネットのポルノ規制に関し国際協力を強化すべきだと訴えた。
ベルギー・アントワープの人権擁護団体モルクフォーヘンによると、アパートのドイツ人所有者は今年初め、イタリアで幼児愛好者に射殺された。同団体がこの所有者の関係者から入手した幼児ポルノに関する資料には生後1年半の幼児が大人に乱暴される映像まで含まれていたという。
ポルノ映像などはアムステルダム近郊でコンピュータ・ショップを経営するグループがインターネット上で国際販売していたとみられる。
モルクフォーヘンは、ベルリンで'93年に行方不明になった当時12歳の児童がその後、ポルノ映像に登場した事件など、背景に国境を超えた国際組織の暗躍があるとみている。
('98/7/21)
[Reported by yuno@impress.co.jp]