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【イベントレポート】

「大英国展/大英科学博物展とライフスタイル展」の一環で展示

「送った人の声でメールが読み上げられる」、BTが未来のシステムを紹介

■URL
http://www.bt.com/ (British Telecommunications)
http://www.btnis.co.jp/ (日本BT)

 現在、東京国際フォーラムで開催中の「大英国展/大英科学博物展とライフスタイル展」。会場では、同イベントに協賛している英国の通信会社BT(British Telecommunications)、日本BT株式会社の特別イベントとして「BT コミュニケーション未来展」が同時開催されている。ここで、いくつか興味深い展示/デモがあったので紹介したい。



TalkingHead まず、目を引くのは、コンピューターによって人間の表情や声、話し方を再現するという「Talking Head」のデモ(写真左)。会話中の口の動きを19のパターンでシュミレーションしており、自然な表情を再現できるという。BTでは、利用例として電子メールでの応用を上げており、例えば、友人からのメールをコンピューターで再現された「友人」にその人の声で読んでもらう、といったことが可能になるとしている。会場では、電子メールとの連携はしていなかったが、実際に画面上に文字を入力し、話をさせるデモが行なわれていた。3Dデータへのモデリングなど、実際に家庭で利用できるようになるのはまだまだ先になりそうだが、実現すればおもしろい技術だ。
 「Share Spaces」はBTが開発中のオンライン会議システム。仮想の背景やテーブル画像を組み込み、参加者があたかもその会議室にいるような画面表示にするというもので、従来のシステムに比べ格段の臨場感があるという。テーブルには、3Dのコーヒーカップが置かれるなど小道具も凝っている。なお、BTでは、Share Spaces内に前記の「Talking Head」を自分の代理として参加させることも可能だ、としている。

 ほかには、「3D Retail」のデモ(写真右)が行なわれていた。これは、BTが提供するオンラインショッピングのシステムで、自分の代わりに「Shopper」と呼ばれるエージェントがインターネット上のショッピングサイトから自分の好みのカーペットやカーテンなどの商品を選んでくれるというもの。選んだ商品は、3Dで表現された仮想の「部屋」に飾り、トータルバランスを見ながら購入を検討できるという。会社名は明かされなかったが、実際に3D Retailのシステムを利用したオンラインショッピングサービスを提供する企業が決まっており、数週間後にサービスを開始するとのこと。



 展示スペースでは、ほかに現在BTが提供しているネットワークゲームサービス「Wireplay」、オンライン教育システムの「CampusWorld」などのデモが行なわれている。また、開催期間中は(7月26日まで)、連日17:00時より会場と英国とを結んだプレゼンテーションが行なわれており、「片目サイズのディスプレイ」「片手で使うキーボード」といった現在BTで開発中の技術が英国の担当者により紹介される。会場では担当者に質問もできるので、興味を持った人は行ってみよう。

('98/7/22)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]

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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp