米上院本会議は21日、連邦政府の補助金を受ける学校や図書館などに、インターネットからポルノをブロックする「フィルタリングソフト」の設置を義務付けるなど、インターネット規制のための二条項を可決した。
子供が親の目の届かない図書館のインターネットを使って、ポルノに接することは米国で社会問題となっているが、公共施設でのフィルタリングソフトの義務付けは「表現の自由」を制約する検閲との批判も出ている。
マケイン上院議員(共和党)らが提案した条項は、フィルタリング・ソフトを設置しない学校や図書館へは補助金を打ち切るとしており、商務・司法・国務省関連の歳出法案に追加された。
フィルタリングソフトはホームページの内容をあらかじめ把握し有害度が一定以上と判断した場合はブロックする仕組みだが、全米市民自由連合などのリベラル派団体が反対している。
上院が可決したもう一つの条項は、17歳未満がポルノにアクセスできないような措置を取るよう、インターネット関連企業に求めている。
('98/7/22)
[Reported by masaka@impress.co.jp]