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【調査結果】

専用線サービスのシェア、OCNが61%で独走

 インターネットユーザーが利用する専用線IP接続サービスは、NTTのOCNが6割以上のシェアを占めている--。マルチメディア総合研究所が23日発表した調査で明らかになった。

 同研究所によると、'98年5月現在、専用線サービスを利用している2万4,650会員のうち、NTTの提供するOCNが1万5,000会員でシェア61%、2位はIIJの1,500会員で6%、3位の東京インターネットが1,100会員、4位の日本テレコムODNが900会員でともにシェア4%、以下、NTT PCのInfoSphereが550会員、DDIのDIONが520会員、富士通InfoWebが500会員、AT&T WorldNetが480会員、NEC BIGLOBEが450会員などとなっており、OCNが他を大きく引き離している。

 OCNは、'97年3月に本格運用を開始。当初、会員数150でシェアも3%に過ぎなかったのが、NTTの販売力と月額3万8,000円のOCNエコノミーという武器で、わずか1年あまりで専用線サービスのトップシェアを獲得するに至った。この1年間だけでみれば、新規加入者のうち75%を占めることになるという。

 一方、NTT以外のキャリア(NCC)が提供する専用線サービスの会員数増加も目立っている。'97年3月にはNCC合計で100会員、2%だったシェアが、'98年5月には2,400会員に増加、シェアも10%と伸ばしている。一方、キャリア以外のプロバイダーは、'97年3月の95%(4,800会員)から'98年5月には29%(7,520会員)に大幅にシェアを下げた。同研究所では「OCNの攻勢と、NTTに対抗しようとするNCCの専用線IPサービスの増加が専業プロバイダーやメーカー系プロバイダーのシェアを急落させている」としている。

('98/7/24)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp