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【業界動向】

RealNetworksとMicrosoftが論争

RealPlayerが動かないのは誰のせい?

■URL
http://www.real.com/corporate/pressroom/pr/testimony/index.html
http://www.microsoft.com/presspass/features/7-23realnet.htm

「Windows Media PlayerのせいでRealPlayerが正常に動作しない」「それはRealPlayerにバグがあるせいだ」--。RealNetworksのCEO、Rob Glaser氏の発言を発端として、RealNetworksとMicrosoftの間で論争が起きている。

 23日、米上院司法委員会は公聴会を開き、Microsoftとの市場競争についてGlaser氏に証言を求めた。この席でGlaser氏は、MicrosoftのWindows Media PlayerがRealPlayerを排除するよう作られており、自由な競争が妨げられていると主張。Glaser氏によると、Media Playerをインストールしたパソコンでは、Media Playerがストリームコンテンツ再生用のデフォルトブラウザーとして設定されてしまい、RealPlayerコンテンツも強制的にMedia Playerで再生。その結果、Media Playerが対応していないRealPlayer G2用コンテンツでは、エラーメッセージが表示されて再生できなくなるという。Glaser氏は実際にデモンストレーションを行ない、想定される症状をまとめたレポートも提出した。

 この証言を受け、Microsoftでは同日、Glaser氏の証言には多くの誤りがあり、RealPlayerは問題なく動作するとの反論をホームページに掲載した。Glaser氏の行なったデモンストレーションをMicrosoftでも実施した結果、Netscape Navigatorと組み合わせて使用した場合のみG2が正常に動作しなくなるが、これは、G2がまだβ版であり、バグを含んでいるためだと指摘。製品版ではそのバグがフィックスされることを望むと述べ、考えられる技術的原因もサイトで公開した。また、デフォルト設定の問題については、RealPlayerを起動してからファイルを開くことで解決できるため、ユーザーの利用するソフトを限定するものではないとしている。

 Microsoftは'97年にRealNetworksと提携し、RealPlayer 4.0のライセンスを取得。同時に10%の株主も取得し、RealNetworksの出資会社にもなっている。今回問題となっているWindows Media Playerでも、RealPlayer 4.0がサポートされている。

('98/7/24)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp