【ソフトウェア】

Macintosh用メールソフト「ARENA Internet Mailer」が登場

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http://www.reis.co.jp/arena/

 Macintosh用のメールソフト「ARENA Internet Mailer」のβ版が登場した。正式リリースは、9月30日を予定。現在はPPC版のみだが、製品版では68k版も同時にリリースするとのこと。価格は3,800円。このソフトは、「キーウェア」として発売される予定。 ソフトをダウンロードしたユーザーが、オンライン決済などで試用期間制限を解除する「シリアルキー」を購入するしくみだ。

 後発のメールソフトだけあり、基本機能は一通りおさえられている。ただし、β版である現在は、APOPに対応していない(製品版では対応予定)。スレッド表示も予定されているが、未対応だ。HTMLメールの表示はできないが、HTMLメールが届いた場合、添付ファイルとして別フォルダに格納される。

 まず、ARENA Internet Mailerを起動すると、「TOPウインドウ」と呼ばれる、Finderのようなウインドウが現れる。ここにInbox、Outboxなどのメールボックスが入っている。各メールボックスをクリックすれば、メールが読める。

 使ってみたところでは、設定が非常にわかりやすく、操作性もよい。Internet Configからの設定を取得してくれるほか、フィルタの設定も非常にわかりやすく、一通りの機能をヘルプなどを見ずに利用できた。ソフトも安定して動いている。欠点は、少々重いところだろう。特に、メールの取り込みに時間がかかる印象を受けた。

 なお、「Topウインドウ」のフォルダアイコンはカスタマイズ可能で、ウインドウ内へのピクチャーの張り込みもできる。これは、PNG形式のファイルを変更したいフォルダに入れるだけでよく、決められているファイル名さえ間違えなければ簡単だ。日に何度も目にするメールのウインドウを、自分の好みにカスタマイズできるのは嬉しいもの。このあたりにMacintoshらしいソフトという印象を受けた。Webでは、「ARENA Top Window Gallery」コーナーも設けられている。

 なお、ARENAのメールボックスフォーマットは、Eudora-JおよびEudora Proの上位互換となっている。手動でメールボックスをコピーをすれば、変換作業をすることなくそのまま利用できる。また、Eudoraからのコピーツールも開発中で、これは9月30日にリリースされる製品版に添付される予定。なお、クラリスメールについては、移行ツールに関して検討中とのことだ。

('98/8/19)

[Reported by junko@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH / hase@cyberdude.com]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当 internet-watch-info@impress.co.jp