【特集】
残り1週間で始める夏休みの自由研究
インターネットで親子一緒に勉強しよう
夏休みもあと1週間あまりとなり、子どもたちは、そろそろ宿題の自由研究が気になる頃。頼れるお父さん、お母さんの出番といきたいところだが、親のほうも、じつは何をやっていいのか検討もつかないということはよくあることだ。
そこで今回は、これから夏休みの自由研究にとりかかる不届きな親子のために、今すぐ役立つサイトをご紹介。ここを参考にすれば、難なくクリアできるはずだ。この機会に、インターネットで一緒に勉強しながら、親子の絆を深めてはどうだろう?
●最新版「夏休みの宿題」特集はこちらです↓
2006年夏休みの宿題・自由研究リンク集
<前編>(2006年8月4日)
●自由研究のテーマはこれで決まり
まずは、自由研究に関するサイトをピックアップ。テーマの設定から進める手順まで懇切丁寧に解説されているので、書かれている通りに進めるだけで、悩む間もなく自由研究ができてしまうはずだ。ただし、くれぐれも丸写しなんてしないように。
■夏休み自由研究(こねっと・ワールド)
http://www.wnn.or.jp/wnn-s/part/konet/summer/start.html
まず、最初に目を通しておきたいのがこのサイト。テーマの設定方法や研究の進め方、まとめ方、文章作成や写真撮影のワンポイントが解説されている。一通り読んでおくだけで、自由研究の完成度も高くなるだろう。ただし、自由研究は「夏休み前にきちんと計画をたて、自分なりに課題をしっかりもって」取り組むことが大切だと述べられている点は心しておいたほうがいい。
■インターネット版【なるほどの森】
http://www.edu.ipa.go.jp/mirrors/rika/NARU/indexj.html
家庭でできる理科の実験をテーマに、主婦モリユミコさんが発行しているミニコミ誌「なるほどの森」。現在42号まで発行されており、「スライムをつくる」「人間電気リレー」「イカの解剖」など、毎号1テーマずつ興味深い実験が紹介されている。
■日本分析化学専門学校発すぐできる☆なるほど☆ザ☆化学実験
http://www.bunseki.ac.jp/room.htm
「今日から家庭が実験室」と題して、「色いろいろスライムを作ろう」「踊るスパゲティー」「紫キャベツで調べるpH」ほか、全10種の実験を紹介。「紫キャベツはスーパーに売っているものでよい」など、実験材料の入手方法も丁寧に解説している。
■夏休みの友対策
http://floracity.hitachi.co.jp/go/yy/sinkan/swork/index.htm
世界各国の「こんにちは」「ありがとう」「おいしいです」にあたる言葉を調べた「世界のことば」と、「本当にアリはあまいもの好きで、力持ちなの?」という疑問を実験で確かめる「アリは運び屋さん」の2つを紹介。このほか、自由工作コーナーも。
■夏休み特集!~塩を使った実験・観察~(財団法人塩事業センター)
http://www.shiojigyo.com/summer/m-summer.htm
塩の結晶を作る実験、塩水の電導性を調べる実験、石鹸水の中から石鹸を取り出す実験など、塩を利用した7つの実験が紹介されている。塩の浸透圧を利用して水分を吸い取ることで、たまごの黄身の塩漬けを作るという変わった実験もある。
■くだもの電池をつくろう
http://www.potato.ne.jp/~ytanaka/denti/index.htm
果物好きな女の子が、「果物で電池を作れる」と聞いたのをきっかけに、レモンやバナナ、メロン、すいかなど、どんな果物がよく電気を通すのか研究。「実験でつかうくだもののあまりを食べれる」というのも、この実験を選んだ理由の一つとのこと。
■ヒントがいっぱい。夏の学校
http://www.bunkei.co.jp/pub/topics/summer/summer_index.html
文溪堂が、読書感想文を書くのにおすすめの本を紹介している。書き出しのパターンをどうするかなど、感想文を書く際の留意事項も解説している。「『これはあらすじで感想文ではない』と言われる文」 になってしまう人は、ぜひ目を通しておきたい。
●工作が苦手な人のためのカンタン作成例
宿題が嫌いでも、工作だけは真っ先にとりかかるという子は多いと思う。もし、この時期になってもまだ作っていない子がいるとすれば、よっぽど工作が苦手に違いない。ここでは、そんな子どもでも1時間もあれば出来てしまう簡単な工作を紹介する。
■ホモ・ファーベル(工作人)のネタ帳
http://www.nttl-net.ne.jp/schu/fbook/index.html
現役小学校教師が、「ペットボトル竹とんぼ」「木の枝ペン立て」「ヨーグルト製チーズ」など、家にある材料でできる工作28点をイラスト入りで紹介している。
■KIDS CRAFT(AKAITORI Toys Home Page)
http://www.asahi-net.or.jp/~vk7t-ymnk/kidscraft.html
幼児向け造形教室の紙工作を図解。切り絵、西洋風のお城、指を入れると抜けなくなる「パックンヘビ」など、「折る・丸める・切る」の手軽な工作が24点。
■KIDS WORKSHOP ONLINE 工作倶楽部
http://ccweb.miyagi-ct.ac.jp/~d93622/index.html
プリントアウトして組み立てるだけで、さかな、くま、バス、家などの簡単なペーパークラフトが完成。色なしとカラー版、両方用意されているのがうれしい
■楽器を作ろう Let's make musical instrument
http://www-fusho.nara-edu.ac.jp/rikanokai/gakki/index.htm
「厚紙ホイッスル」「フィルムケースオカリナ」などの作成方法を図解。材料(角棒、L字アングル、エレキ弦、エナメル線など)が揃えば、エレキギターも作れる!
●「○○のできるまで」をお手軽レポート
身の回りにあるさまざまなものは、どのようにして作られているのか? 工場を見学してその様子をまとめるだけでも、立派な自由研究になるだろう。とは言っても、もちろん、今から出かけるわけではない。インターネットでバーチャル工場見学だ。
■NISSAN FACILITY TOURS(COMPASS ENTERTAINMENT)
http://www4.nissan.co.jp/COMPASS/nft.html
セフィーロ・ワゴンのエンジンを作るいわき工場、プリメーラを作る九州工場などの製造過程を順を追って写真入りで紹介。追浜工場のコーナーには、ムービーや、3Dメガネを使うと立体的に見える写真も用意されている。
■すずかせいさくじょバーチャル工場見学(HONDA HOME PAGE)
http://www.honda.co.jp/kengaku/suzuka/
本田技研工業・鈴鹿製作所の自動車製造ラインを、キャラクターのV-7とホン太君の対話形式で紹介。「もの知りホンダ辞典」ではリサイクル活動や未来型地域交通システムなどを参照できる。
■王子製紙株式会社 江別工場
http://www.infosnow.or.jp/ojiebe/
パルプの原料である木材チップが紙になっていく様子をテキスト主体で説明。国内の紙・板紙・社有林のシェアデータや、主要国の紙の生産量、消費量の資料もある。
■川崎製鉄 鉄ができるまで
http://www.kawasaki-steel.co.jp/making2.html
不純物を除去する「転炉」や厚さと形を整える「巨大ローラー」のQuickTimeムービー
が見られる。スラブやブルームなど材料・機械には個別解説が付けられている。
■住友大阪セメント“工場見学ネット版”
http://www3.mediagalaxy.co.jp/soc/kengaku/top.html
原料粉砕や冷却など、各パートごとに図がふんだんに使われていて理解しやすい。GIFアニメによる矢印で、材料の流れを視覚的に納得できる。
■バーチャルレンズ工場見学(キヤノンカメラミュージアム)
http://www.canon.co.jp/Camera-muse/lens/tech/fact/fact.html
原料溶解からレンズ研磨、コーティングまで、望遠レンズの製造過程をGIFアニ
メで再現。過去の製品を一覧できるミュージアムでは「カンノン試作機」も紹介。
■写ルンですリサイクルセンター
http://www.fujifilm.co.jp/lfrecycle/index.html
全国の現像所から回収された「写ルンです」を検査・再利用している富士フイルム足柄工場のリサイクルセンターを、工場のアイドル・ふじ峰子(23歳)が案内。検査に落ちたものでも原料としてリサイクルされ、パーツは100%再利用されるという。
■キッコーマン しょうゆ工場
http://www.kikkoman.co.jp/domestic/land/koujyou/index.html
キッコーマンしょうゆの原料加工から食卓に上がるまでを写真入りで紹介。しょうゆの歴史・産地・種類・用語など、身近なだけに知らなかった豆知識も満載。
■双葉工業 スリッパ工場見学
http://www.shikoku.ne.jp/kenji/
生地を打ち抜きボール紙にはめ、下底と頭部を縫い付けていく過程の実写GIFアニメで、実際に見ているかのようなリアルな見学体験ができる。
■Kids☆MANDOM
http://www.mandom.co.jp/kids/index.html
マンダム福崎工場の化粧品製造過程を子供向けに説明。最後にはおさらいクイズも用意されている。「高松塚古墳でアムラー眉が!」などのコラムも面白い。
●わからなければ最後は他人にきく
さて、いくらお父さんやお母さんのほうが人生経験を積んでいるからといって、子どもにきかれて答えられない問題もあるだろう。そんな時は、詳しい人にきくのが手っ取り早い。最後に、難しい問題や疑問、質問に答えてくれるサイトを紹介する。
■e2通信添削
http://www.bekkoame.ne.jp/~kei-t/index.htm
ケーワン学院の宿題代行サービス。小中学校主要5科目、高校数学について電子メー
ルなどで解答してくれる。料金は登録料350円、利用料が1問300円または月額4,500円。なお、登録手続きに1~2週間かかるというので、もしかして、もう間に合わない?
■全国おたずねメール
http://www.hirano-es.otsu.shiga.jp/mail.html
教員、会社員、航海士、胃カメラをつくる人など、日本中のボランティアが得意な分野を持ちより小学生からのさまざまな質問メールに解答。範囲も勉強の科目を中心にミニ四駆から著作権など幅広い。無料奉仕なので、催促は禁物。
('98/8/24)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp / koyano-y@impress.co.jp / Watchers]
ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp