【プロバイダー】

ユーザーのインターネット化が進む、ニフティが懇談会で現状報告

 ニフティ株式会社は、記者懇談会を開き、ニフティサーブの現状報告を行なった。同社によれば、会員数は現在263万人(7月末)。当初、'98年度は30万人の増加を見込んでいたが、入会数は不況の煽りを受けて、月1万人程度と少々伸び悩んでいるため、10数万にとどまる見通し。

 ニフティの利用状況は、インターネットを利用している人が急激に増加しているという。ニフティサーブのコンテンツのみを利用している人は、'98年1月で60%近かったが、7月では40%程度に減。逆にインターネットのみにアクセスする層と、インターネットとニフティサーブのコンテンツを併用する層が60%近く、接続時間も長くなってきているという。また、ユーザーのインターネット化が進むにつれ、メールのトラフィックも急激に増加。インターネットからニフティサーブへのトラフィックは、年内に1億通を越える見通し。トラフィックの緩和やSPAM対策などのため、メール関係の専門チームを作ったという。

 ニフティは今後、無料コンテンツを充実させるほか、ユーザーがニフティを利用しやすくするためのWebサービスを拡充する。具体的には明らかにされなかったが、新決済システムを導入し、ニフティサーブ会員に限定しないショッピングモールの開設も検討中。長年培ってきた豊富なコンテンツとインターネットサービスを武器に、単なるプロバイダーではないサービスを目指す方針。なお、株式上場については、4月に上場準備委員会を設立し、検討を進めているという。

('98/9/1)

[Reported by junko@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ


ウォッチ編集部INTERNET Watch担当 internet-watch-info@impress.co.jp