Click Here

【Internet World JAPAN'98レポート】

全体的に小粒な印象

「Internet World JAPAN '98」展示会場レポート

■URL
http://www.idgexpo.com/iw98/i-world_top.html

全景
ビデオレポート
(RealVideo)

映像:W-VISION

 インターネット関連の展示会/コンファレンス「Internet World JAPAN '98」が幕張メッセにて開幕した。会期は9月4日まで。出展企業は88社(内海外21社)。ここでは、展示会場の様子をレポートしたい。

 展示会場に入るとまず、会場の小ささに気づく。幕張メッセの1ホールのみで、基調講演も同ホール内に設けられた特設会場で実施されるなど、展示会としては小規模なものだ。また、大手と呼ばれる企業の出展が少なく一見地味な印象を受ける。しかし、来場者が一カ所に固まることもあって、会場はにぎわっている。客層は、いつものインターネット/パソコン関連展示会で多く見られるスーツ姿のほか、何故か茶髪の若者などラフな格好も多く目についた。


 会場で特に目立ったブースは、日本ルーセント・テクノロジー社、プロバイダーのMTCI社、日本IBMの3社。いずれも目新しい展示はないが、少なくともブースの大きさや、ライティングも含めて目立っていた。ほかに人気を呼んでいたブースとしては、抽選で300名にワインが当たるという兼松コンピューターシステムのブースがあった。


BitCash

 分野別に見ると、電子決済システム/電子マネー関連の企業が充実していた。

 アスキーサムシンググッドのブースでは、プリペイド方式の電子マネー「WebMoney」を紹介している。が、ここで最も注目を集めていたのはデモ機として使用された「iMac」。8月29日の販売開始以来まだ実物を目にしていない人も多かったとみえ、「これがiMacか」と、後ろに回ったり、マウスをひっくり返したりという様子が見られた。

 富士ソフトABCのブースでは、電子決済の「QQQシステム」を展示。会場で会員登録するとその場で300円分のオンラインショッピングが可能なキャンペーンを実施している。

 サイバーキャッシュのブースでは、洋書販売の「スカイソフト」、MPEG関連ソフト販売の「MPEG Station」など、電子決済システム「サイバーキャッシュ」を採用しているサイトを紹介している。

 また、プリペイド型電子マネー「BitCash」のブースでは、各種デザインのBitCashカードを会場で販売している。詳細は未定だが、10月からは「吉本興業」もBitCashを使ったサービスを開始する予定とのこと。



 Info Fair Fall'98

 なお、会場には、複数のSOHO事業者支援団体の参加による「SOHO Info Fair Fall'98」のコーナーも設置された。ここでは、SOHO向けの製品やサービスを一同に集めたほか税務相談や法務相談ができる「SOHO相談コーナー」が設置されている。

 展示会場は、規模、出展内容ともに全体的に小粒な印象。今年から主催者が変更となったInternet World JAPANだが、開幕近くになって、コンファレンスの実施内容が変更されたり、予定されていた基調講演が中止されるなど運営者側での混乱が見られ、期日が近づくにつれ規模が縮小していく形となった。来年に期待したい。特に目新しい展示物はないが、会場内を回るのは楽で、また、展示もじっくり見られる。


('98/9/2)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp