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【業界動向/サービス】

Netscapeが通信会社Qwestと提携
コミュニケーション手段の融合を図る

■URL
http://home.netscape.com/newsref/pr/newsrelease668.html

 Netscape Communications社は17日、光ファイバー通信サービスを提供するQwest Communications International社との提携を発表した。

 3年間にわたる契約の内容は、NetscapeがQwestの回線を利用し、ポータルサイトNetcenterへのアクセス速度を向上させる。その上でNetscapeは今月末までに「Netscape Contact」と呼ばれる新サービスをNetcenterの一部として稼動させる。NavigatorやCommunicatorにもその機能が搭載されることになるという。

 Netscape Contactでは、Webベースのアドレス帳サービス「Netcenter Address Book」が提供される。友人や取引先のメールアドレスや電話番号を登録しておけば、1クリックでメールを送信したり、電話をかけたりできるというもの。WebMailやMy Netscapeなど、すでにNetcenterで提供されているサービス群とあわせて利用できるようになるという。

 また、「Netscape Netcenter Online by Qwest」と呼ばれるサービスも提供される。これはQwestのプロバイダーサービスの会員向けにカスタマイズされたNetcenterで、同時に専用のCommunicatorも配布されるという。

 さらに、ブラウザー上で電話会議のマネージメントが可能な「Call Center」サービスや、Netcenter内から特別な機材を使わずにFaxを送信できる「Send Fax」サービスなども提供される予定。Communicatorの次期バージョンには、このFax用の特別メニューが追加されるという。

 受信した電子メール、ボイスメール、Faxを1ヵ所で管理できる「Unified Messaging」サービスも提供される予定。ボイスメールやFaxを電子メールの形で一括して受け取ることが可能になる。

 このほか、両社はNetcenterの会員向けに長距離電話の割引サービスのプロモーションを行なったり、Netscape Contact内で通話ステータスなどを確認できる共同ブランドの電話カードを発行したりする。

 「Netcenter Address Book」と長距離電話サービスのプロモーションは今月中にスタート。その他のサービスについても、今後数ヵ月中に順次提供される見込みだ。

 過去にもポータルと通信サービスという提携は、Yahoo!とMCI Communications(本誌1月14日号参照)、Lycos、Excite、Infoseekの各社とAT&T(本誌5月12日号参照)など、盛んに行なわれている。しかし、単なる長距離電話サービスのプロモーションに止まらず、様々なコミュニケーション手段の融合を図ろうとするのが今回の発表の面白いところだ。

('98/9/18)

[Reported by yuno@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp