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【業界動向】

コミュニティは「AOL」に引き継ぎ

ケイネット、パソコン通信サービス「COPERNICUS」を年内に終了

■URL
http://www.copernicus.or.jp/test/copernicus/cope.html

 株式会社ケイネットは同社が運営するパソコン通信サービス「COPERNICUS」を12月28日に終了すると発表した。また、AOLジャパン株式会社と業務提携し、COPERNICUS会員によるコミュニティ「サロン」をAOLのサービス内で継続するほか、COPERNICUS会員のAOLへの入会を促す。

 COPERNICUS会員へは、9月28日以降、パソコン通信サービス終了とAOLでのサービス開始についての案内を電子メールか郵送で送付するとのこと。また、通常、無料体験50時間のところ100時間に増やしたAOLの入会CD-ROMも同時に送り、AOLへの入会を促すとのことだ。また、9月28日には、AOL内に「COPERNICUS@AOL」を開設し、COPERNICUSのコミュニティを受け継ぐ。利用するにはAOLに入会する必要があるが、AOLに入会するかどうかは会員の自由であるとしている。

 ケイネットでは、サービス終了の経緯について「パソコン通信事業を現状の形で維持・運営するのでは、事業成長に限界があると判断した」としている。今後は、情報システムマネジメント事業や教育、医療分野でのソリューションサービス提供を柱に事業を展開していくという。なお、同社では、電子メール新聞「BUSTERS」を7月27日より一時休止し、1~2か月で再開する予定としていたが(本誌'98年7月16日号参照)、現時点でサービス再開のアナウンスはない。COPERNICUSの終了ということもあり、同社はオンラインサービスから完全に手を引くことになりそうだ。

 一方、AOL側では、コミュニティの引き継ぎを武器に、現COPERNICUS会員の取り込みを望む。同社では、ケイネット以外にも複数のパソコン通信、プロバイダーから業務提携の打診を受けているとしており、業界再編成が進むにつれ同様の例が増えていきそうだ。

('98/9/25)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp