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【Fall Internet World 1998レポート】

注目を集めるポータルサイト

■URL
http://events.internet.com/fall98/ (Fall Internet World 1998)

 650社を越える参加企業となった今年のInternet World初日、America Online (AOL)、IBM、Microsoft、また大手のポータルサイトなどによる新製品やサービスの発表がなされた。また、パビリオンでは電子商取引(EC)サーバーやビジネス向けのWebアプリケーションを展示しているMicrosoftやIBM、Oracle、Sun Microsystemsなどが注目を集めていた。


●AOL、新サービスを発表

AOL

 AOLは7日、AOL.COMサイトを更新し、「AOL Instant Messenger Version 2.0」「My News」「Hometown AOL」などの新サービスを追加したことを発表した。

 3500万人のユーザーコミュニティを抱える人気インスタントメッセージサービス「AOL Instant Messenger」の新バージョンでは、ストリーミングオーディオやビデオも送れるようになる。また、My Newsは他のポータルサイトと同様のパーソナライズドニュースサービスで、Hometown AOLは友人や家族、または趣味の合う人たちと一緒にホームページを作成できる。AOL関係者は記者会見の席上で、急成長を遂げた理由を「便利で簡単なことだ」と述べ、今後もこうした姿勢を貫くとしている。



●IBM、SunとJavaのストリームメディアAPIで提携

IBM

http://www.ibm.com/News/1998/10/072.phtml

 IBMは、オープンプラットフォームのアプリケーション開発を容易にするため、Sun Microsystemsと次世代Java Media Framework(JMF)技術で提携することを発表した。JMFはJavaのAPIセットで、動画や音声などのストリーミングを扱うもの。IBMとSunはJMF 2.0の開発で協力し、年内に開発者向けにリリースする予定。

 また同社は、今月末にはWebアプリケーション開発を容易にするJavaベースのツールキット「eNetwork On-Demand Server」(コード名:Orion)を発売することも発表した。



Microsoft

●Microsoft、Visual J++ 6.0を展示

 一方、Microsoftは6日、同社のJava開発ツール「Visual J++ 6.0」を出荷し、同社パビリオンは多数の来場者を集めていた。同社はSunとJava実装に関して訴訟中であるが、これは同社が開発しているオブジェクト指向の開発フレームワーク、Windows Foundation Classes (WFC) が当初のJavaの契約に違反するというSunの主張によるもの。Microsoftでは、Java契約を同社サイトで公開して、契約には違反していないとアピールしている。


●大手ポータルサイト、プライバシー保護キャンペーン

http://www.truste.org/ (TRUSTe)
http://www.prnewswire.com/cgi-bin/stories.pl?ACCT=104&STORY=/www/story/10-07-1998/0000766267&EDATE= (プレスリリース)

 その他、大手ポータルサイトのMicrosoft、AOL、Yahoo!、Infoseek、Lycos、Excite、Netscape、Snap!などが、かれらのWebサイトでプライバシー保護を支持するバナー広告を12日から掲載することを発表した。これにより、90%に近い米国ユーザーが、プライバシー保護に関する非営利団体のTRUSTeにリンクされたこのバナー広告を見ることになる。

('98/10/8)

[Reported by HIROKO NAGANO / iMMERS Inc.]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp