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http://db.oracle.co.jp/news/owa/news.NEWS_DETAIL?p_news_code=221
日本オラクルは、「NCTV」向けのソフトウェア「TV Navigator 1.2J」と「Custom Connect Server 1.3J」を10月28日から出荷開始すると発表した。
NCTVは、インターネット接続・閲覧機能とテレビ受信機能を搭載したセットトップボックス端末。今回発表された「TV Navigator 1.2J」は、NCTV用のWWWブラウザーとして米Network Computer社(NCI)により開発されたもの。家庭のテレビを利用してインターネットに接続するため、アンチフリッカー機能、カラーバランス調整、レイアウト調整機能などといった機能が搭載されている。また、WWWブラウザー機能としては、HTML3.2、JavaScript、SSL2.0/3.0をサポートしているほか「RealAudio」「QuickTime」などにも対応している。なお、「TV Navigator 1.2J」は、NCTV端末へのプリインストールにより出荷される。NCTV端末については、日本ソルテック株式会社が「ETV-2000」を販売すると発表している。
「Custom Connect Server 1.3J」は、NCTVでのサービスを構築するために必要なサーバーソフト。ユーザー登録や認証、アカウント管理などの機能を備えている。1.3Jでは、日本語機能を強化したほか、ISPや企業が独自のサービスを提供するためのプログラム「AnyISP」に対応した機能などが装備されている。Windows NT4.0、Sun Solaris 2.6対応で、価格は1ユーザーあたり約6,000円(1,000ユーザー単位)。
日本オラクルでは、まず、NCTVを企業や自治体などの事業者による情報サービスへの導入を進め、その後、家庭を中心としたコンシューマ市場への普及を図る考えだ。さくら銀行がNCTVを使ったオンラインバンキングサービスを予定しているほか、銀行「シティバンク」が顧客向け金融情報サービスにNCTVを採用することを発表しており、シティバンクでは、すでに国内支店にNCTVの導入を進めている。なお、一般ユーザーがNCTVを利用するには、プロバイダーによるNCTV向けコンテンツ/サービスの提供が不可欠だが、現在のところ具体的なサービス開始日は明らかにされていない。
('98/10/26)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]