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【新製品】

管理ツール「IEAK 5」と共に11月中旬公開予定

マイクロソフト、展示会で「Internet Explorer 5 日本語版」のデモ

■URL
http://www.sbforums.co.jp/wntis98/index.html (Windows NT INTRANET Solutions)
http://www.asia.microsoft.com/japan/ (マイクロソフト社)

 株式会社マイクロソフトは、幕張メッセで開催中の展示会「Windows NT INTRANET Solutions Tokyo98」で、WWWブラウザーの次期バージョン「Internet Explorer(IE) 5 日本語版β版」をデモで披露した。デモで使用されたのは「β2」と呼ばれるバージョン。11月中旬に同社のサイトで公開される予定だ。

 同社によると「IE 5」では、「安定性」「操作性」を向上させたとのこと。機能的にはXMLをサポートするほか、「Fixed Layout Table」機能により高速なテーブルのレンダリングを可能にするなど、WWW表示面での機能拡張が図られている。


 「IE 5」で、外見上の一番の変化として上げられるのは、画面上部「アドレスバー」の右側に加えられた「移動」ボタン。これは、例えばテキストエディターなどから、URLをコピーしアドレスバーにペーストした場合、そのURLへの接続を実行するには一度キーボードのリターンキーを押す必要があったが、今回加えられた「移動」ボタンはそのリターンキーの役割を果たすものとなる。同社によると、これでマウスから手を離すことなく作業を進められるとのこと。ショートカットを多用するヘビーユーザーにはあまり必要のない機能と言えそうだが、マウス多用派には役立ちそうだ。

 ほかには特に外見で大きな変化が見られない「IE 5」だが、細かい使い勝手が向上している。アドレスバーに「:」(コロン)と「;」(セミコロン)を間違って打ち込んでも自動的に修正して接続する「AutoCollect」機能が装備されたほか、「AutoComplete」機能では、URLを途中まで打ち込むと過去に訪れた該当するサイトのURLを一覧で表示し、その中から選択できるようになった。ほかには、複数のプロキシー設定が可能になったり、ページの保存方法に「Web アーカイブ」(HTML、画像ファイル共に一括して1ファイルに保存)が追加されるなどの機能が加えられた。

「IE 5」全体図 右上に「移動」ボタン 「AutoComplete」の新機能 「Webアーカイブ保存」

 なお、「Windows NT INTRANET Solutions Tokyo98」は、Windows NTをベースにした企業システムを紹介する展示会という性格から、「IE 5」のデモも企業ユーザーをターゲットにしたものとなった。IEは「企業システムのプラットフォーム」と位置づけられており、デモもIE自体の機能に加え、IEのカスタマイズ、配布、管理ツールである「IE管理者キット(IEAK 5)」のアピールにも力が入っていた。「IEAK 5」では、オフラインページ、接続の設定などカスタマイズ項目が拡張したほかセキュリティ項目の設定がより詳細になった。なお、IEAK 5もβ版が11月中旬に公開される予定。

('98/11/4)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp