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【業界動向/音楽】

インターネットを使った音楽配信ビジネス
展示会で発表続々

■URL
http://www.liquidaudio.com/press/archive/11_02_98c.html
http://www.liquidaudio.com/press/archive/11_02_98a.html
http://www.audioexplosion.com/ae_tab2.html

 ロサンゼルスで開催された展示会「Webnoize 98」において、インターネットで音楽を配信する企業が多くの新しいビジネスや技術の発表を行なった。

 この中でLiquid Audio社は、新しいコピープロテクト技術「Liquid Wartermark」を発表した。これまでの技術とは異なり、圧縮された音楽ファイルに音質を損なうことなく「電子透かし」を入れることができるというもので、海賊版が問題となっているネットでの音楽配信ビジネスに役立つとされている。

 同社ではさらに、CD音質の音楽圧縮フォーマット「Liquid Tracks」が、ストリーミングメディアとしてデファクトスタンダードとなっているRealNetworksのRealPlayer G2でも聞けるようになることを明らかにした。

 著作権を重視ししつつ、音楽配信ビジネスを押し進める同社について、米国録音業界協会(RIAA)のCEO、Hilary Rosen氏は「Liquid Audioは音楽業界が待ち望んでいたタイプのソリューションだ」と述べている。

 また、同様の音楽フォーマットとして普及しつつあるMP3を巡っては、Audio Explosionという会社の設立が発表された。この新会社は、MP3フォーマットの音楽ファイルをミュージシャンの著作権を侵すことなく安全に配信し、携帯型のMP3プレーヤーで聴けるようにするビジネスを開始する。今のところ、どのような方法でその安全性を確保するのかは公表されていないが、MP3プレーヤー関連の3社、Saehan Information Systems、Diamond Multimedia Systems、Pontis GmBHとの提携を発表した点で注目されている。

('98/11/4)

[Reported by Taiga Aoki]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp