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■URL
http://www.infoseek.co.jp/
株式会社デジタルガレージは10日、同社が運営する検索サービス「infoseek JAPAN」のデザインを11月24日に一新すると発表した。
今回のリニューアルでは、コンピュータ、インターネット、スポーツ、オフィスライフ、クルマ、キャリアの6つのトピック毎に「infoseek Channel」と呼ばれるコーナーが作成される。
コンピュータチャンネルでは、関連ニュースが読めるほか、有限会社デジタルアドバンテージによる「コンピュータ用語辞典」、株式会社CSKによる「パソコン周辺機器検索」などが利用できる。ニュースはZDNet、HotWired、CNET、毎日新聞から提供される。
インターネットチャンネルでは、ニュース、KEATONライブガイドによる「インターネット放送番組表」、株式会社ベクターによる「オンラインソフト検索&ダウンロード」などのサービスが提供される。
スポーツチャンネルでは、毎日新聞や時事通信によるニュース・速報のほか、全国のスキー場やゴルフ場の情報が検索できる。スキー場情報については株式会社弘済出版社、ゴルフ場情報については株式会社144クラブとそれぞれ提携している。
クルマチャンネルでは、株式会社二玄社提供の「クルマデータベース」で様々な自動車をメーカー、価格帯などから検索できるほか、未来編集株式会社による「クルマフォーラム」でユーザー同士の情報交換を楽しめる。東京23区内のパーキングを地図検索することも可能だ。
オフィスライフチャンネルでは、15分毎に更新される時事通信とロイターによる国内社会ニュースに加え、駅前探検倶楽部（株式会社東芝）による「外出役立ち情報検索」で電車の乗り換えや時刻表が調べられる。
キャリアチャンネルでは、株式会社リクルートから就職や転職、アルバイトなどの職探しに役立つ情報が提供される。
これら6つのチャンネル内には、それぞれ関連するキーワードやオンラインショッピングサイトへのリンク、広告が表示される。関連のメーリングリストの検索も可能となっている。また、同社では、ミュージック、ゲーム、不動産、トラベル、グッドライフ、マネーといった新たなチャンネルの追加も予定している。
これらのチャンネルのほか、ベクター形式の地図検索も可能となる。サービス開始時に検索できる範囲は東京23区のみで、利用するにはオートデスク株式会社の専用プラグインが必要となる。
また、同社ではメーリングリスト向けのサービスも行なっていく。これは、自分のメーリングリストを登録しておくことで、そのメーリングリストのデータをinfoseek JAPANのサーバーに蓄積してもらい、その中を自由に検索することができるというもの。入会や脱会の手続きもinfoseek JAPANのサイト上で行なえる。
その他、株式会社ハレックスによる気象情報、サイバースペース・ジャパン株式会社によるフリーマーケット等のサービスも提供されることになっている。
同社では、今回のリニューアルを本格的なポータルサイトへの移行と位置づけており、Yahoo!などの他の競合サイトがすでに実現しているパーソナライズサービスなども来春より提供していく予定だ。
同社の伊藤穣一社長は今回の発表会の中で、米国でこれから流行しつつある「Destination」というキーワードについて説明し、infoseekもその流れの中にあると語った。これは米Infoseek社の株式43%をWalt Disney社が取得し、新たなポータル事業「Go Network」を立ち上げようとしている（本誌9月24日号参照）ことを受けての発言で、なかなか興味深い。
同氏によれば「ポータルというのは1つのインフラで、ユーザーが多いのが特徴だ。これに対し、Destinationというのは、Disneyのようなブランドにより色がつき、Portalよりも資産価値が高められている。ポータルがJRなら、Destinationは渋谷パルコのようなもの」だという。
ただし、同氏は「現在の日本は、ポータルからDestinationへの移行にはまだ早すぎる」と見ている。ユーザー数や広告市場がDestinationサイトを運営するにあたって十分な規模に達していない、というのがその理由だ。もっとも、同氏によれば、ポータルとDestinationは共存するもの。同氏はそれらの関係と日本の現状を「人を渋谷パルコに運ぶにはJRが必要。だが、渋谷駅はまだそんなに混雑していない」と説明した。
('98/11/10)
[Reported by yuno@impress.co.jp]