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【業界動向/ソフトウェア】

IBMがXML専門サイトをオープン
XML関連の新ツールを提供

■URL
http://www.ibm.com/xml/
http://www.alphaworks.ibm.com/

 IBMは16日、シカゴで開催中のカンファレンス「XML '98」の中でXML関連の技術およびツールをインターネット上で公開すると発表した。また、同社はXML専門サイトもオープン。これらのツールやXMLに関する最新の技術動向が詳しく説明されている。

 今回公開されたのは、Bean Markup Language(BML)、XML Editor Maker、DataCraft、Dynamic XML with Java、PatML、TeXML、XML BeanMaker、XML TreeDiff、XML Productivity Kitの9つ。それぞれ同社が運営する開発者向けのWebサイト「alphaWorks」からダウンロードできる。

 BMLは、JavaBeansのプロパティを設定したり、イベントの受け渡しをする際に利用する。

 XML Editor Makerは、専用のXMLドキュメント・エディタを作成する際に利用する。DTDを与えてやるだけで、簡単に専用エディタを作ることができる。

 DataCraftは、データベースとWebを連携させるツール。IBMのDB/2とMicrosoft Accessに対応している。

 Dynamic XML with Javaは、ASP(Active Server Pages)やSSI(Server Side Include)のような働きをするもの。XMLファイルの中にJavaのコードを埋め込んでおくことで、呼び出される度に特定の処理を実行させることが可能となる。

 PatMLは、XMLを他のフォーマットにコンバートする際に用いる検索・置換プログラム。ルールはJavaで記述する。

 TeXMLは、文字どおりTeXの機能を提供する。PostScriptへの出力が可能。

 XML BeanMakerは、任意のDTDからJavaBeansやクラスファイルを自動生成するツール。

 XML TreeDiffは、DOMツリーの変更点を見つけるツール。ちょうどdiffやpatchのような働きをする。

 XML Productivity Kitは、DOMやSimple API for XML(SAX)を使って、XMLアプリケーション開発の効率を高めようというもの。様々なツールにより構成されており、同社のXML Parser for Javaと共に利用する。

 なお、同社はAdobe Systems社と共同で、JavaベースのPGMLレンダリングエンジンを開発(本誌4月15日号参照)。同カンファレンスの中でデモを行なった。

('98/11/17)

[Reported by yuno@impress.co.jp]


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