2001年にサービスが開始される次世代携帯電話への参入を目指し、JR系の長距離国際通信会社の日本テレコムと日産自動車、米国の携帯電話会社のエアタッチの3社が合弁会社の設立を検討していることが19日、明らかになった。早ければ年内にも事業の企画会社を設立、その後に増資して本格的な合弁会社を設立する。
3社は次世代携帯の日欧統一規格で周波数の利用効率が高い「W-CDWA」(広帯域・符号分割多元接続)方式で参入する。事業にはネットワーク構築などインフラ整備に6千億円以上の資金が必要とみており、資金調達や新たな出資者募集などを新会社が一元運営する。新会社の資本金、出資比率などは今後詰める。
日本テレコムとエアタッチは携帯電話会社の東京、東海、関西のデジタルホン3社に共同出資。日本テレコムは日産と共同出資で別の携帯電話会社、デジタルツーカー6社などの事業を展開している。
次世代携帯電話は伝送スピードが格段に速く、海外でも通話できるほか音質に優れ、画像などの送信にも適しているため、2010年ごろには数十兆円市場への成長が見込まれている。
('98/11/19)
[Reported by masaka@impress.co.jp]