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【特集】

おすすめの「携帯電話メモリ編集ソフト」を探る!

 '99年1月1日午前2時に、現在利用されている携帯電話、PHSの電話番号が10桁から11桁に変更される。それに加え、大阪06地域の電話番号も同時に9桁から10桁に変更される。しかし、携帯電話に登録されている電話番号を手入力で変更するのは非常に大変な作業だ。そこで今回は電話番号変更に備え、携帯電話メモリ編集ソフトを数種類集め、それらの使い勝手や機能を検証してみた。

Windows版
Macintosh版
その他

「携帯電話メモリ編集ソフト」とは

 デジタル方式の携帯電話には、データ通信用のカードなどを接続するためのコネクタが用意されている。このコネクタの一部の端子は携帯電話事業者が端末のメンテナンスなどを行なうために利用される。その端子を使って内部のメモリに保存されているデータを外部に送信したり、外部からメモリ内にデータを送信したりする訳だ。
 その機能を利用して、パソコンで携帯電話に登録したデータの管理を行なおうというのが「携帯電話メモリ編集ソフト」である。パソコンのシリアルポートと携帯電話を専用のケーブルで接続するだけで、携帯電話に登録されている電話番号などのデータをパソコンに転送して保存したり、パソコン側で入力したデータを携帯電話に転送して登録したりできる。読者の中にも既に利用して重宝している人もいることと思う。

  Windows
 まずはWindoows版ソフトから始めよう。今回用意したソフトは次の7本。

ケータイ・エディ Ver1.2
(インクリメントP株式会社 価格9,800円)
(対応機種)

Mobile Editor version2.0
 (株式会社ネオテクノ 9,800円)
(対応機種)

ケータイ・コピィ
(株式会社アスキー 7,980円)
(対応機種)
EZ-Memory PDC
(株式会社サン・コミュニケーションズ 9,800円)
(対応機種)
携帯telポート
(株式会社総合ビジネスアシスト 8,500円)
(対応機種)

携帯<>PCβ版
(株式会社メディアヴィジョン 8,800円)
(対応機種)

携帯電伝
(株式会社アスキーサムシンググッド 9,800円)
(対応機種)

*携帯電話の対応機種は各ソフトのページを参照のこと。

 初期設定はどのソフトも簡単
初期設定画面(Mobile Editor)
 一口に携帯電話といっても、1つの事業者だけでも10機種以上の携帯電話を発売しており、さらに市場に出回っている古いタイプの製品も合わせると、現在使われている携帯電話の種類は膨大な数に上る。
 新機種では、漢字が利用できたり、登録したデータをグループ分けして管理できたりといった機能が盛り込まれ、機種によって機能に差がある。また、機種によってデータ送受信方法が異なる場合もある。そのため、携帯電話メモリ編集ソフトを利用する場合には、接続する携帯電話にあわせて、登録件数の最大数やグループ機能の有無といった携帯電話側の機能をソフト側に設定する必要がある。今回用意したソフトに関しては、多くの場合、携帯電話を接続してソフトを起動すれば、携帯電話側から自動的に情報を受け取り、設定を行なうようになっていた。

 だいたいの作業の流れは次のようになる。

ケーブル接続設定 ソフト起動 携帯からのデータ吸い上げ 編集 携帯へデータを転送 終了


 データ転送時間は思った以上に高速
 次に、実際に各ソフトを利用して携帯電話とのデータ送受信にかかる時間を比較してみた。

 携帯電話メモリ編集ソフトの本質はデータ編集やコンバートだが、これらの機能を活用するには、携帯電話とのデータ送受信のスピードが重要になる。データ送受信を頻繁に行なわなければならないような場面では、送受信にかかる時間が短ければ短いほどユーザーにとってメリットが大きいことになるはずだ。
 筆者が使用している携帯電話にダミーデータをいくつか登録してデータ数をちょうど100件にし、そのデータをすべて受信する場合にかかる時間と、受信したデータをすべて携帯電話に再登録する場合にかかる時間を測定した。
測定結果  全件受信(携帯→PC)   100件転送(PC→携帯) 
 ケータイ・エディ 57秒 18秒
 ケータイ・コピィ   57秒 23秒
 携帯telポート 2分28秒 1分03秒
 携帯電伝   34秒 17秒
 Mobile Editor 43秒 17秒
 EZ Memory 36秒 12秒
 携帯<>PC (「TH281」で動作せず) 
      レビューに使用した携帯電話とPCの環境、経過時間測定方法はこちら

 この結果を見ると、多少数字にばらつきがあるものの、ほとんどのソフトはかなり「高速」であるといっていいだろう。今回は携帯電話に登録できる最大数のデータを一気に受信する「全件受信」で行なっているため、100件を越える部分に関しては何もデータが入っていない状態となっている。しかし、それぞれのソフトとも、データの登録されていない部分に関しては読みとりをスキップするようになっており、100件目以降は一気に数字が進み、イライラ感はほとんどなかった。もちろん、受信したデータが壊れていたり、受信に失敗したりといったトラブルもない。
 一方で「携帯telポート」のデータ転送速度は遅いといわざるを得ないだろう。送信、受信ともに他のソフトの3倍近くかかっており、実際に使っていてもその遅さはかなり気になった。これでも以前のバージョンよりは高速になっているのだが、他のソフトと比較するとどうしても見劣りしてしまう。なお、「携帯<>PC」β版はテストに利用した「TH281」をサポートしていないためか、正しく動作させることができなかった(ちなみに、一世代前の「TH271」に関しては動作させることができた)。
 編集機能に関しては大きな差はなし
ケータイ・エディ画面
  編集機能に関しては、各社とも大きな使い勝手の差はなかった。すべてのソフトがソート、グループ編集などの基本的な機能をサポートしており、来年1月の11/10桁番号変換にも対応している。若干の差が出たのは電話番号の重複チェック機能の有無などだ。このすべての機能をサポートしていたのは今回は1つもなかった。ただし、これらの機能はなくてもあまり使い勝手に影響を与える部分ではないので、さほど気にする必用はないだろう。(各ソフトの編集機能は別表参照
 なお、ソフトによっては表中には現れない特殊な機能を持っているものがあった。例えば、「Mobile Editor Version 2.0」はドコモのショートメールやDDIポケットのPメールなどに文字メールを送信する機能などが用意されていた。また、「ケータイ・エディ」にはOutlook 98、Outlook Express、Windows住所録などの電話番号を11桁に変換する機能が用意されていた。Outlookなどを利用しているユーザーは注目したい機能だ。

 外部ソフトとの連携では「ケータイ・エディ」と「携帯電伝」
 「Outlook 98」や「Lotus Organizer」などのPIMソフトを利用している場合には、それらの電話番号データを携帯電話メモリ編集ソフトで利用できればいちいち入力する手間が省けて便利だ。今回は、Outlook 98を例にその使い勝手を探ってみた。
 結論からいって、筆者が普段使っているOutlook 98の名前、フリガナ、電話番号データを完全にインポートできたのは「ケータイ・エディ」だけだった。「アドレスブックエクスプローラ」という、MAPI経由でOutlookのデータへアクセス可能なビューアが添付されており、起動すると画面上にOutlook 98の住所録(連絡先)から、名前とフリガナ、電話番号が抜粋されて表示される。あとは、この画面から携帯電話へメモリしたいデータを選択し、「ケータイ・エディ」へコピーペーストすればよい。
 アスキー・サムシンググッドの「携帯電伝」もMAPIに対応したビューア(住所録ビューア)が用意されている。しかし、読み取り可能なフィールドにフリガナの項目がなくインポートできないので、自分で入力する必要がある。これでは、せっかくのMAPIサポートも魅力半減といったところだ。ただ、様々なファイル形式(下記参照)のデータのインポートが可能になっており、これらのソフトで住所録データの管理を行なっているのであれば有望な選択といえるだろう。
「携帯電伝」インポート対応ソフト/データ
筆王、Emily、はがきスタジオ、筆まめ、筆自慢、筆百彩、筆ぷりんと、筆ぐるめ、筆美人ポストdeカード、Jアドレス、CSVファイル、Jetファイル、Microsoft Excel、テキスト、HTMLドキュメント、dBASE、Microsoft FoxPro、Paradox、Lotus 1-2-3/DOS、MAPI住所録

 他のソフトに関しては、CSV形式のデータや、タブ区切りのテキストファイルなどからの変換がサポートされている。Outlook 98はCSV形式にデータを変換できるので、この方法でも変換が可能だ。しかし、これには大きな問題がある。Outlook 98のフリガナデータは姓・名のフィールドが分離しており、そのままでは姓か名のどちらかのフィールドしか生かすことができない。Excelで複数の文字列を結合する関数(CONCATENATE関数)などを利用すればインポート前に結合しておくことは可能だが、MAPI経由で直接データを読み出す場合に比べると手順が面倒なのは否めないだろう。

各ソフトのインポート/エクスポート機能
 ソフト名対応形式  CSV   テキスト  テキスト(タブ、カンマ)  Jアドレス  その他
 ケータイ・エディ (筆まめ)
 ケータイ・コピイ × × ×
 携帯telポート × ×
 携帯電伝 × (別記載)
 Mobile Editor 2.0 × × × ×
 EZ Memory × × × ×
 携帯<>PC × (筆無精)
*各ソフトともインポート/エクスポート共通。エディのはインポートのみ


 総合的な機能で「ケータイ・エディ」がオススメ
 以上のように、編集機能、転送速度などにはそれぞれ大きな差がない。もし、純粋にメモリ編集機能や転送速度などを重視するのであれば、一部の例外を除いてほとんど差はないと考えていいだろう。
 しかし、他ソフトとの連携に関しては唯一Outlook 98のデータを移行することができた「ケータイ・エディ」が頭一つ抜け出しており、今回の筆者のベストチョイスとしたい。やはりこうしたメモリ編集ソフトはいかに楽してメモリを編集できるかがポイントであり、現在自分が使っているPIMソフトからデータを移行できるという点は重視していいだろう。
 また、様々な形式のデータベースをサポートしている「携帯電伝」の出来も悪くない。惜しむらくはフリガナデータを移行できないため、Outlook 98のデータを完璧には移行できなかったことだが、次期バージョンでそれが解決できれば「ケータイ・エディ」と互角かそれを上回ることができるといってよい。従って、今回は「携帯電伝」を次点としておきたい。


 Macintosh
 次にMacintosh用ソフトを見てみよう。ソフトは次の3本。

携帯ほいほい
(有限会社電机本舗 9,800円/6,800円(キャンペーン価格))
 (対応機種
★USB未対応、PowerBookG3には、オプションケーブル(3,000円)で対応可能。

ケータイ・エディ
(インクリメントP株式会社 9,800円)
 (対応機種
★USB未対応(ただしサードパーティのUSB/シリアル変換機で動作確認中)、PowerBookシリーズでは動作しない。

ケータイ編集王
(株式会社アスク 6,980円)
 (対応機種
★USB未対応、PowerBookG3未対応。

Macintosh版ソフトレビュー
 Windowsに比べて、Macintosh用のソフトはかなり少ないのが現状だ。現在発売されているソフトはシリアルポート用のものががほとんどで、USB用のケーブルを同梱しているソフトはないようだ。また、PowerBookに対応していない製品もある。iMACユーザー、PowerBookユーザーは注意が必要だ。

 また、マシンパワーの差もあるので一概には言えないが、Windowsの同様のソフトに比べて転送時間・受信時間も遅いようだ。

 まずは初期設定から始めよう
 今回試した3つのソフトでは、自動的に初期設定をしてくれるのは「ケータイ編集王」だけだった。それ以外のソフトでは、起動したらまず始めに初期設定が必要になる。

初期設定画面(ケータイ・エディ)
 「ケータイ・エディ」では、ソフトを起動するとまず「あとで自分でやります」、「今すぐ取得します」をいう選択ダイアログが出てくる。これは、すぐに携帯電話のデータを吸い上げるかどうかの選択なのだが、「今すぐ取得します」を選択してしまうと初期設定をしていないため、きちんとデータを取得できない可能性がある。まずは少々我慢してどの携帯電話などを繋げるかの設定をしよう。設定する項目は3つだけなので、簡単だ。

 「携帯ほいほい」では、始めにあらかじめソフトに設定されている携帯電話の対応機種リストから自分の携帯電話の機種を選択し、データを読み込ませる。すると、ある程度自動的に項目が設定され、後に「環境設定」を開き、携帯電話に設定しているパスワードの入力などを行なう。ただし、入力したパスワードは、「***」などで隠されることなく常に表示されてしまうので気を付けたい。

 データ転送時間を比較
 次に、携帯電話と各ソフトのデータ送受信にかかる時間を比較してみた。携帯電話には、100件のデータを保存。N206以降のNEC製の携帯電話には、一人につき、携帯電話と自宅、会社など、3つまでの電話番号を登録できる「マルチダイヤル」と呼ばれる機能がついている。今回はこの機能を使っていないデータでテストした。なお、マルチダイヤルを使用している場合は、データ数にもよるが少々遅くなるようだ。

 測定結果 全件受信(携帯→PC) 100件転送(PC→携帯)
携帯ほいほい 7分25秒(*2分17秒) 10分11秒(*3分43秒)
ケータイ・エディ 1分16秒 1分06秒
ケータイ編集王 1分03秒 50秒
*受信・転送を100件までに指定して測定した数値
レビューに使用した携帯電話とPCの環境はこちら
 今回の結果を見ると、「ケータイ編集王」が受信、転送とも速い。受信をする場合、ソフト側から携帯電話にパスワードを送り、携帯電話が認識するまでに10秒程度時間を要するため、転送する時よりも少々遅くなっているが、データのやりとりはどちらも変わらない速度だ。

 一方で、「携帯ほいほい」が大幅に遅い。これは、データの入っている部分も入っていない部分もほぼ同じ時間を要するためと見られる。「ケータイ・エディ」や「ケータイ編集王」では、なにも入っていないデータはスキップするようにできているようだ。
 「携帯ほいほい」では、初期設定の際に、何番(何件)までのデータをやりとりするかを設定しておけば、すべてのデータを読み込むことはなくなる。しかし、件数を指定してしまうと、携帯電話のデータ番号がずれて入っていた場合、指定した番号以降に入っているデータをとり損ねてしまう可能性がある。初めてデータを吸い上げる場合は、まず全件を受信するようにしたほうがよいだろう。
 なお「携帯ほいほい」では、ソフト上で編集(修正・追加)したデータだけを一括で自動的に書き込める「ほいほい・シンク」と呼ばれる機能や、ソフトと携帯電話それぞれの修正・追加情報をシンクロさせる「ほいほい・シンク」などの機能がある。これは、ほかの2つのソフトにはない機能だ。
 ちなみに「ケータイ編集王」は、指定したデータを一括で書き込めるが、「ケータイ・エディ」には一括での読み込み、または書き込みしかない。
 編集機能に関しては若干の差
 編集機能については別表にまとめたが、各社とも大きな編集機能の差はなかった。すべてのソフトが携帯電話・PHSの11桁化、大阪の10桁化に対応しており、ソートやグループ編集、メモリ番号の振り直し、シークレット処理などの基本機能は備えている。若干差があったのは、番号ロックの有無、漢字対応していない機種のデータを読み込んだ場合の処理方法といったところだ。Windowsの同様のソフトと比較してもそれほど大きな差はないが、今回の3つのソフトには、いずれも電話番号の重複チェック機能はなかった。

 なお、変わったところでは、「ケータイ編集王」で作成した電話帳は、パスワードをかけることができるようになっており、一台のパソコンで複数人が管理することも可能だ。

各ソフトのインポート/エクスポート機能

ソフト名↓対応形式→  CSV  テキスト テキスト(タブ) Jアドレス その他
 携帯ほいほい × ×
 ケータイ・エディ ×
 ケータイ編集王 × ×

*各ソフトともインポート/エクスポート共通。ただし「ケータイ・エディ」のCSV対応はインポートのみ。

 使い勝手は「ケータイエディ」がオススメ
 今回試したソフトは、機能的にはあまり差はない。Windows版のように、特別なPIMソフトとの連携機能などはないが、CSVやタブ区切りなどのテキストファイルなどからの変換に対応している。

 となると、重要なのはデータのコピー&ペーストや、データの修正や追加など、細かいところでの使い勝手だろう。3つの中では、「ケータイ・エディ」がオススメだ。メモにも対応(携帯電話側にメモデータは残らない)しているほか、データの修正や新規追加が簡単だ。また、3つの中では唯一マルチダイヤル機能に対応しているのも、対応機種ユーザーには嬉しいところ。さらに、「アドレスブック」と呼ばれる電話帳も内蔵しており、タクシー会社や飲食店などのデータをドラッグ&ドロップで追加できる。

 「ケータイ編集王」は、データの新規登録をするときに、入力したいID番号を打ち込む点と、フィールドに残っている前のデータを消して入力しなければならないところが少々面倒。ただし、登録時にIDが重複していれば、自動的に適当な番号を割り振ってはくれる。メモには対応しているものの一覧できず、いちいち見たいデータをクリックしないと見られない。

 「携帯ほいほい」は、追加したい項目や修正したい項目をそれぞれクリックし、直接書き込んでいく。しかし、書き込めるようになるまでに1、2秒のタイムラグがあり、些細なことだがイライラしてしまった。なお、この「携帯ほいほい」には「魔法のケーブル」と呼ばれるケーブルが付属している。このケーブルを介して2台の携帯電話を繋ぐと、携帯電話どうしでデータをコピーできるというものだ。会社で複数の携帯電話を使用している場合などは便利かもしれない。


その他の製品/サービス
 上記で紹介したソフト以外にも携帯電話メモリの編集ツール/手段はある。ここでは関連製品やサービスのほか、編集に役立つページを集めてみた。

「新MobileGear II」の連係ソフト
http://www.pc98.nec.co.jp/Product/mg/
 NECが発売した新しい携帯情報端末「MobileGearII(R-510)」には標準で携帯電話のメモリを編集するソフト「MGメモリダイヤル編集ツール」が内蔵されている。これを利用してWindows CEの標準のPIMソフトであるPocketOutlookとの連携が可能だ。ここではPocketOutlookのアドレス帳データから電話番号データを参照できるようになっており、NECの携帯電話機がサポートしているマルチダイヤル機能にも対応しているという、NEC製品ならではの特徴もある。ただし、標準でサポートされている端末はNTTドコモの携帯電話だけ。
 新MobileGear IIの購入を検討しているのであれば、PC用のメモリ編集ツールは買わずにすますことも十分可能だろう。

新潟キヤノテック「DATA IMPRESSION 3.5」
http://www.niigata-canotec.co.jp/products/di3/dim35pro.html
 「DATA IMPRESSION」は、個人情報管理や宛名印刷など多数の機能を備えた統合PIMソフト。新バージョン「3.5」では、さらに携帯電話メモリ編集機能が追加された。ザウルスやWIZ、Windows CE搭載マシンに対応しており、携帯電話のデータを編集しそれらのPDAに転送することも可能だ。

インクリメントP「エディ・ビーンズ」
http://www.incrementp.co.jp/pc/eddy/beans/index.html
 ケータイ・エディの発売元であるインクリメントPが12月11日に発売を予定している「エディ・ビーンズ」は、豆型で重量約38gという非常に小さなボディのグッズであるが、単体で携帯電話のメモリ内容のバックアップと、ボタンひとつで携帯電話やPHSの11桁番号への変更と大阪06区域の10桁番号への変更ができる優れものだ。様々なキャリアの携帯電話をサポートしており、ある携帯電話から別の携帯電話にメモリ内容を転送するといったことにも利用可能。もちろん、今回紹介しているパソコン用ソフトのような編集機能はないが、価格は2,900円と安く、用途を限れば非常に有効なグッズといえるだろう。

■ツーカーセルラー東京「短縮ダイヤル11桁変換ツール」サービス
http://www.tu-ka.co.jp/news/release/981105.html
 ツーカーセルラー東京では、ユーザーが無料で使用できる「短縮ダイヤル11桁変換ツール」を用意する。このツールを利用することで、携帯電話に登録されている電話番号のうち、携帯電話とPHSの電話番号を11桁に、大阪06地域の電話番号を10桁に自動的に変換することができる。
 ツールは、ツーカーセルラー東京のサービスエリア内にあるセブンイレブン全店と、ツーカーSSショップ、ツーカーサービススポット、ツーカーステーションの全店に設置され、ユーザーが無料で自由に利用することができる。ただし、このツールではツーカーグループの携帯電話のみが利用可能。

NTTドコモ「データリンクキット」
http://www.nttdocomo.co.jp/
 NTTドコモは、年末年始にドコモ支店窓口、ドコモショップ(一部を除く)を臨時営業し11桁変換サービスを提供する。また、編集ソフト「データリンクキット」も販売。データ(メモリダイヤル、ショートメール文など)の読み出し、パソコン上での編集が可能だ。価格は7,400円から。

フレッシュアイのトピック「携帯を11ケタに変換する方法とは?」
http://www.fresheye.co.jp/
 検索サイトの「フレッシュアイ」では、トピックとして11桁化に関する新着サイトのリンク集を用意している。現在ヒット数は129件。各編集ソフトに関する情報が集まっている役立ちサイトだ。

携帯メモリ編集ソフトがオンラインで買える「impress Direct」
http://www.ips.co.jp/software/category/utility.htm
 ここでは、各種携帯電話メモリ編集ソフトをオンラインで買うことができる。定価よりお得な価格設定になっているのでオススメ

('98/11/29)

[Reported by 笠原一輝 / 平澤寿康 / 編集部]


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