検索サイト「エキサイト」が2日、リニューアルした。ユーザーの好みにあわせてトップページのデザインなどをカスタマイズできるようになったほか、ホロスコープ、ディレクトリ検索などの新コンテンツも追加された。
トップページでは、カテゴリーごとに表示する情報を「モジュール」化、各モジュールの表示・非表示を指定できるとともに、一部のモジュールでは表示する内容をカスタマイズすることも可能になった。モジュールは、お薦め情報を表示する「トピックス」、最新のニュースを10分ごとに更新する「エキサイトニュース」、無料のメールサービスへのログイン画面「Excite Mailログイン」、全国5都市の「天気予報」、星座別にその日の運勢がわかる「ホロスコープ」の5つ。トップページには、これらのモジュールとともに、キーワード検索の「エキサイトサーチ」と「ナビゲーションバー」の各ブロックが並ぶ。淡色を使っているせいか、全体的にあっさりとしたデザインになった。
さらに「Tool Manager」により、全体のデザインも変更できる。6種類用意された「カラーテーマ」により基調となる色を変更できるほか、自分の用意した画像をブラウザーの背景に貼り付けることも可能だ。背景には、JPEGまたはGIF形式の画像データ、ライブカメラなどWeb上の画像が使用できる。カスタマイズ情報は、cookieに保存される。
検索面においては、従来のキーワード検索「エキサイトサーチ」に加え、ディレクトリ型の「Excite Directory」も追加された。株式会社エキサイトが7月に買収した検索ディレクトリ「Hole-in-One」のコンテンツを活用しており、10のカテゴリーから検索できるようになっている。ジャンル分けは、従来より提供している「Excite Channel」と似通った構成となっているが、同社では「Excite Directoryは純粋な検索ディレクトリとして、Excite Channelは編集記事的なコンテンツとして差別化を図っていく」としている。
また、エキサイトサーチの新機能として、使われているキーワードをランダムに抽出し、リアルタイムに表示する「Search Stream」も追加された。「双子座 流星群」といったごく普通のものから「大阪市中央区のビジネスホテルで、1泊1万円以下」といったピンポイント的なものまで、他のユーザーが実際にどこかで入力しているであろうキーワードが電光掲示板スタイルで次々と表示される。気になる言葉があれば、クリックして検索結果画面にジャンプすることも可能だ。実用的ではないが、中には「それではヒットしないだろう」と思われるタイプミスや変換ミス、趣味・嗜好を赤裸々に物語る検索式などもあるので、見ていて面白い。なお、この機能には、成人向けのキーワードをカットする「フィルターあり」のモードも用意されている。
エキサイトではすでに、表示する情報やページのレイアウトをカスタマイズできる「My Excite」という無料サービスを登録ユーザー向けに提供している。今回のリニューアルは、My Exciteのようなカスタマイズ機能を、ユーザー登録なしでトップページでも利用できるようにしたものと言える。ただし「トップページなので、あまり重くならないよう最小限のものを入れた」としており、カスタマイズできる項目や情報は少ない。中心となるのはデザイン面のカスタマイズだ。コンテンツのより細かいカスタマイズを望むユーザーは、引き続きMy Exciteを利用することになるだろう。
('98/12/2)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp / tatekawa@planet.club.or.jp]