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http://www.palm.com/pr/palmvii.html
3Comは2日、次世代のPDA製品「Palm VII Connected Organizer」を発表した。発表の内容は、ワイアレスでのインターネット接続に関するハードとインフラの提供、さらにコンテンツ企業との提携とバラエティに富んでいる。
Palm VIIでは、アンテナが筐体に内蔵されている。これを使い、無線データ通信サービスを提供するBellSouth Wireless Data社のネットワークにアクセス、インターネットに接続することができるようになっている。このネットワークは、米国の主要都市の93%をカバーしている。
インターネットに接続したユーザーは「Web Clipping」と呼ばれる機能を利用し、Webページ全体ではなく、株価情報や天気予報といった必要な情報だけを参照できる。この機能を利用したサービスを提供するため、ABCNEWS.com、The Wall Street Journal Interactive Edition、The Weather Channelなど、22のコンテンツ企業がこれに対応することを表明している。どこからでも無線でメッセージを受け取ることができる「iMessenger」機能も搭載されている。
また、Palm VIIには、セキュリティ機構も搭載されており、電子商取引にも活用できる。Bank of AmericaとE*TRADEは、Palm VIIへの対応を発表。残高確認や株取引などのサービスを利用できるようになる。
Palm VIIは、'99年後半に米国内で800ドル以下の価格で出荷される予定。付随するインターネット接続サービスの料金は、月10ドル程度からとなる見込み。
最近では、AOL(America Online)がSun MicrosystemsのJavaを使ったモバイル機器を開発し、AOLのコンテンツにアクセスできるようにするという計画も公表されている(本誌11月25日号参照)。来年、再来年は、こうした携帯端末によるモバイルの年になりそうだ。
('98/12/3)
[Reported by Taiga Aoki]