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【イベントレポート】

インテルとサンがプロバイダー向けのセミナーを開催
生き残りのポイントは企業ネットワークのアウトソーシング

■URL
http://www.intel.co.jp/jp/business/report/isp.htm

 インテル株式会社と日本サン・マイクロシステムズ株式会社は8日、都内のホテルで「IntelとSunが提唱するISPビジネスの展望」と題したプロバイダー向けのセミナーを開催した。

傳田信行氏  最初に登場したインテルの傳田信行社長は「10億台のコンピュータがネットワーク化されることになり、それらを管理する数百万台のサーバーが必要となる」と将来の見通しを述べた。その上で同氏は「しかし、メンテナンスにかかるコストは莫大で、アウトソーシングの需要が年々高まっている。日本でもSOHOが多く見られるようになってきたが、そのような小規模ビジネスでは、ネットワークのメンテナンスに関するアウトソーシングへの需要が特に高い」と指摘、プロバイダーのビジネスモデルが変革の時期に来ていることを示唆した。

 続いて米Intel社のKirk Wright氏(Enterprise Server Group、Internet Marketing Manager)が最近のプロバイダーのビジネストレンドと同社のインターネット関連のビジネス展開について説明した。同氏は「マスメディアでは『B to C(Business to Consumer)』の話ばかりが取り上げられるが、実際には現在においても『B to B(Business to Business)』の市場規模の方が大きい。Intelは、今後も性能・コストの両面で高いパフォーマンスの製品を提供していく」と語った。

Sun.Net  次に米Sun Microsystems社のBrian Sutphin氏(Director, Internet Services Market Development)とChristopher Lawrence氏(ISP Marketing Group Manager)が、同社のプロバイダー向け製品について説明。その中でLawrence氏は、「Sun.Net」と呼ばれる製品を近くリリースする予定であることを明らかにした。

 同製品は、リモートアクセス・サービス提供用のゲートウェイサーバーで、同社が今年10月に買収したi-Planetの技術を応用している。メールの送受信やスケジュールの確認などを、全てWebブラウザー上で実現できる。ちょうどポータルサイトのフリーメールサービスやパーソナライズサービスのような感じだが、ローカルリソースへのアクセスも可能。ホテルや出先でもWebブラウザー1つで仕事をこなせることから、同社ではこうした環境を「Instant VPN」と呼んでいる。

 Sun.Netは、傳田氏やWright氏の言う企業ネットワークのアウトソーシングを具現化し得る製品の1つと言えそうだ。

('98/12/8)

[Reported by yuno@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp