■URL
http://www.att.com/press/1298/981208.cha.html
http://www.ibm.com/News/1998/12/08.phtml
米AT&Tと米IBMは8日、IBMの通信事業「グローバルネットワーク」を、AT&Tが50億ドルで買収することで合意したと発表した。
グローバルネットワークは、世界59カ国の850都市を結び、約3万社の企業データ交換などに利用されている世界有数の通信網。約1,300カ所のダイヤルアップアクセスポイント、約100万人の個人ユーザーを擁するインターネット接続サービスも提供している。今回の買収は、WorldComによるMCI Communications買収など、通信事業者間の競争激化に対応するのが狙い。AT&Tでは年間約25億ドルの増収を見込んでいる。一方、IBMにとっては、非中核事業を切り離すことで本業の競争力を強めたい考え。
両社は同時に、通信関連事業で互いにアウトソーシングすることでも合意した。IBMはエクストラネットなどにAT&Tのインフラを利用する一方、AT&Tはデータ処理センターなどのオペレーション事業をIBMに委託する。買収にともない、IBMのデータ通信事業部門の従業員約5,000人はAT&Tに移籍。逆にAT&Tデータ処理センターの人員約2,000人はIBMに移籍する。
買収は'99年中頃に完了する予定だが、日本アイ・ビー・エムに確認したところでは、具体的な部分はまだ検討段階にあるとしている。同社が国内向けに行なっている通信事業についても、買収の対象となるサービスが出てくると思われるが、どのサービスが対象となるのか、サポート体制がどうなるのかなどは未定だ。
('98/12/9)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp / yuy@ibm.net]