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http://java.sun.com/jdk/press/pr.html
Sun Microsystems社は8日、JDK 1.2(本誌12月8日号参照)の名称を「Java 2」をとし、Javaに関するライセンスの内容を改定すると発表した。
発表によれば、Java 2のソースコードは、同社が規定した「Community Source License」と呼ばれる契約内容に基づき、誰でも無料で参照することができるようになる。ソースコードに改変を加えることも認められている。ただし、製品化する際には同社による互換性テストに合格する必要があり、一定のライセンス料を支払う義務も発生することになっている。
今年に入りNetscape Communications社がCommunicatorのソースコードを公開(本誌4月2日号参照)し、「オープンソース」という言葉がにわかに流行している。古くからその文化の下で成長してきたLinuxも、その流れに乗って勢力を拡大している。
しかし、Sunのライセンスの内容は、製品化について制限をかけるという点で、これらとは異なっている。Javaに関して言えば、これまでの「入口も出口も狭い」という状況が、「入口は広いが出口は狭い」という状況に変化したに過ぎない。
同社はまた、Java 2に含まれる標準APIとは別に「Standard Extensions」と呼ばれるAPIセットを発表している。現在のところ、Java 3D、Java Naming and Directory Interface(JNDI)、Java Servlet、JavaMail、Java Media Framework(JMF)の5つのAPIセットが公開されている。同社では、これらのAPIについても将来的にはライセンス料を徴収していく意向だという。
このほか、同社のJavaベースの製品のJava 2への対応スケジュールも下記の通り、明らかにされている。
「NetDynamics application server」 | '99年第1四半期 |
「NetDynamics Studio」 | '99年第1四半期 |
「Java Web Server」 | '99年第1四半期 |
「Java Embedded Server」 | '98年末 |
「HotJava Browser」 | '99年第2四半期 |
「JavaLoad」 | '99年第1四半期 |
「Java WorkShop」 | '99年第1四半期 |
「Java Blend」 | '99年第1四半期 |
('98/12/9)
[Reported by yuno@impress.co.jp / shin-s@cyberdude.com]