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http://www.cisco.com/warp/public/146/december98/19.html
日本テレコムと米通信機器大手Cisco Systemsは16日、IPベースの次世代通信網「PRISM」構築で提携すると発表した。
日本テレコムは、Ciscoの技術に基づきPRISMを東京、名古屋、大阪間と北米西海岸に導入し、'99年4月に試験を開始。結果が良ければ2000年4月から新システムでの商用サービスを始める計画で、現在の電話交換機を中心とした通信基盤を次世代システムに置き換える。
安価なシステムの全面導入に伴い通信料金の大幅引き下げに踏み切る可能性もあり、通信業界の競争が激化しそうだ。
日本テレコムは、電話サービスに加え、データ通信網「ODN」を持つ。同社はODNや企業向けデータ通信サービスをPRISMに切り替えた後、電話など音声通信、CATV、次世代型携帯電話機能なども盛り込んだマルチメディア通信基盤とする。
インターネット電話が登場したことで、従来型の音声通信のコストの高さが目立つようになり、インターネット技術を利用した音声通信の導入が世界の通信会社の課題となっている。米通信第3位のSprintは、やはりCiscoとの提携により、同様の次世代通信網「ION」の導入を進めている。
日本テレコムは次世代システムの導入で、世界的な大競争時代に生き残るための競争力が得られると判断した。
('98/12/17)
[Reported by masaka@impress.co.jp]