【調査結果】
インターネットの将来は楽観できない?
■URL
http://www.ovum.com/
調査会社Ovumは17日、世界規模で見たインターネットの将来規模を予測を発表した。
同社はこのレポートの中で、2005年までにインターネットの利用者は全世界で5億人に達するが、利用者の増加と資源の不足がその発展を阻害するかもしれない、と警告している。
レポートの要旨は以下の通り。
- 米国市場は2002年には飽和状態に達し、それ以降の成長はアジアと西欧からもたらされる。
- 国際的なインターネットのバックボーンは危機的な状態にある。大西洋を横断する新しいファイバーケーブルが軌道に乗らなければ、米国との間に慢性的なトラフィックの容量不足状態に陥り、インターネットの発展を阻害するおそれがある。
- 日本市場はアジアのインターネットを支配する。中国はインターネット人口の相当の増加を経験するが、インターネットの浸透率は引き続き低い水準を維持する。
- オンライン産業で生き残るためには付加サービスの提供が不可欠となってくる。ダイアルアップ接続や専用線接続から得られる収入は、利用者は増加するものの1人あたりの収入は減少傾向にあるからだ。
('98/12/18)
[Reported by Taiga Aoki]
ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp