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【業界動向】

1つのWWWページを見ている時間は20秒未満、日経MAが調査結果を発表

■URL
http://www.nikkeibp.co.jp/MA/guests/release/981222inet.htm

 日経BP社は、同社の会員制データサービス「日経マーケット・アクセス」が行なった「WWWユーザー視聴行動モニター調査」の結果を発表した。

 調査は220名のモニターを対象に実施。Windowsユーザーが対象で、性別比は、男性71.9%、女性27.6%。モニターのパソコンには「どのWWWページをどの程度の時間見たか」を記録する専用のソフト「InfoGather」が組み込まれており、そのアクセスログを集計した。調査は'98年11月から'99年1月にかけて実験的に実施されるもので、今回発表されたのは、11月分の調査結果を集計したもの。

 調査結果によると、1つのWWWページを見ている時間は、20秒未満が6割以上を占めるとのこと。視聴時間の判定は、WWWブラウザーからURLのリクエストがあって新しいURLの情報を読み込み始めた時刻をもってカウント開始、次のページの読み込みを開始するか、別のアプリケーションに画面を切り替えた時点でカウント終了としている。また、ページを読み込んでから、キーボード操作やクリックなどのイベントがない状態が20秒続いた場合もカウント終了となる。

 同社では、「WWWの見られ方はその多くが短時間でリンクをたどって目的ページに到達するまでのプロセスであると考えられる」としている。また、個々のログを解析した結果、スタートページに登録しているページの読み込み中に「中止ボタン」で中止し、ブックマークやURLを直接入力してページを開くケースも多かったとのこと。なお、今回の調査方法では、自宅からのアクセスなどで通信回線が細く、読み込みに時間がかかっている場合でも視聴時間としてカウントされてしまうという欠点もあり、同社では今後議論を深める必要があるとしている。

 また、「よく見るドメイン」に関する調査結果も発表された。1位は「yahoo.co.jp」でモニターの37.5%がアクセスした。2位は「msn.com」で15.7%。なお、モニターの属性により結果は異なっており、自宅ではプロバイダー系が上位、勤務先では「ntt.co.jp」などが上位にきている。また、性別でみると、女性は懸賞/プレゼント系が上位に食い込み、男性では「impress.co.jp」や「nikkei.co.jp」が上位にきているのが特徴だ。

 なお、同社によると、今回の調査ではサンプル数が約200人と少なく、「日本のWWW利用者の実体を正確に把握しているとは考えていない」としている。今後は、調査方法の修正を加えるほか、12月時点でモニター500人程度、1月時点で800人程度にまで増やす計画だ。また、12月分調査、1月分調査の結果についても一部を公開する予定とのこと。

('98/12/22)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp