インターネットを利用した書籍の通信販売会社、米Amazon.comは、1995年の創業以来1セントも利益を計上していないのに、株価がこの1年間で10倍以上に急騰、米株式市場の“インターネットバブル”の主役に躍り出ている。
市場では、電子商取引への期待でクリスマス商戦が始まった11月下旬から株価が急騰、100ドル台前半からあっという間に200ドルを超え、23日の終値は324.50ドル。ウォール街には「1年以内に400ドル」との見方もある。
1~9月の利用客は、前年同期比377%増の450万人、売上高は132%増の3億5,700万ドルに達した。しかし、損益では112%増の5,200万ドルと赤字がふくらみ、1999年も赤字の見通し。
米国ではこのところ、AOL、Yahoo!といったインターネット関連銘柄が株式相場を引っ張る形となっているが「業績を伴わないバブルは、いつはじけてもおかしくない」(米系投資銀行)と、警戒の声も出ている。
('98/12/24)
[Reported by masaka@impress.co.jp]