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【年末企画】

Watcherが選ぶ'99年の10大ニュース


 「INTERNET Watch」では、世界中から新鮮な情報を届けてくれる“Watcher”と呼ばれる情報屋の方々に協力いただいている。インターネットに精通している彼らは、時として未来の情報まで伝えてくれることもある。ウソかホントか疑わしい面もあるが、今回は、そんなWatcherの方々に'99年の10大ニュースを選んでもらった。

1AOL、独禁法で訴えられる
2AOL、Netscapeの技術を利用した新OS「MOZILLA-OS」を発表
3AOL、ニフティサーブを買収
4Microsoft、IE2000リリース
5クリントン大統領の“不適切な関係”が再びネットを湧かす
6Microsoft、独自のLinuxディストリビューション「Linux NT」を発表
7NASAが衛星インターネットに参入
8“ネット婚”カップルが1割を超える
9ベクターと窓の杜が合併
10電子マネー実験、秋葉原で出直し

 本誌が毎年掲載している10大ニュースランキングでは「独禁法訴訟に関わればランクイン確実」という定説があるが、'99年は、Microsoftに替わってAOLが独禁法訴訟でトップに躍り出たほか、2位、3位も独占した。

 訴訟の理由は「結婚紹介サービス独占の疑い」。8位の「ネット婚」ニュースからもわかるように、映画「ユー・ガッタ・メール」の影響でAOLへ入会し、ここで結ばれるカップルが急増。調子に乗ったAOLは、同社オンラインサービス内に業界最低料金の結婚紹介コーナーを開設したが、膨大なユーザーを抱えていたことが災いし、訴えられる羽目に。'98年暮れに買収したNetscapeについても、2位の「MOZILLA-OS」など、成果が着実にあがっている。

 一方、'97年から2年連続で1位に入ったMicrosoftは、今回は「IE2000リリース」で4位止まり。Windows、Macintosh、Linux、BeOSに対応しており、インストールするとOSに関わらずデスクトップがWindowsとまったく同じ画面になるという画期的な製品だったが、Windowsユーザー以外に嫌われたのがマイナスポイントとなった。また、7位にランクインしているように、'98年には「脅威」(Halloween文書)とまでしていたLinuxを、1年後には自社のディストリビューションに取り込んでしまうという荒技も見せてくれた。独自機能として16bitコードも利用できるのが特徴だ。

 社会的な話題では、5位の「クリントン大統領の“不適切な関係”」が'98年に引き続きランクイン。今回は、ホワイトハウスの警備用隠しカメラがとらえた映像が流出、whitehouse.comで公開されたというたわいもないものだが、同サイトで売り出されたビデオは、映画「タイタニック」の初日出荷数を上回るビデオ売上の新記録を作ったという。

 このほか、「HTMLメールでノイローゼに。Microsoftに対して損害賠償訴訟」「NTT、テレホーダイを昼でも使える『テレホーダイプラス』をスタート」「ノストラダムスの予言を騙るチェーンメールが流行」などが挙げられた。

※'98年12月25日現在、上記のニュースはすべてフィクションです。

('98/12/25)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp / Watchers]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp