【連載】

 ADSLを引いた! CATVインターネットを始めた! ダウンロードもWebページ表示も速い! すごい! 引いてよかった!
 ……そんな感激を、アナタはもう忘れ去っているのでは。いくら回線速度が速くなっても、スピードには1週間もすれば慣れてしまう。あとは高速回線導入前と、まったく変化のないインターネット生活。それじゃあちょっと寂しい。ムナしい。
 せっかくお金を払って高速回線を導入したのだから、その回線を使いきってナンボ、楽しみきってナンボでしょう! ということで、ブロードバンドコンテンツを毎週取り上げる連載「ブロ番!」がスタート。テーマはもちろん「高速回線を使い切れ!」。

第3回 地下鉄から聞こえる音 「SubVenue」
http://www.subvenue.com/

 “the real underground music scene”という副題を持つ「SubVenue」は、地下鉄で演奏する人々を取り上げたキュメンタリーサイトだ。欧米に旅行すると、駅や車内演奏するミュージシャンを見かけることがよくある。ここではニューヨークの地下鉄構内を舞台にするミュージシャンたちをクローズアップし、その演奏とインタビュー映像をまとめている。
 人種のサラダボウルと呼ばれるアメリカ、そのうえ大都市のニューヨークだから、地下鉄演奏者のタイプもレベルもさまざま。現在は美人ヴァイオリニストから、カリブ海発のスティールドラム、南米移民の夫婦デュオなど9組が登場している。もちろん彼らはプロのミュージシャンではないし、それぞれ2~3分の短い映像だが、彼らの持つドラマや演奏の魅力は伝わってくるだろう。インタビューなしで楽曲だけをラジオ的に楽しめる「SubVenue Player」もあり、“ノコギリ演奏家”の独特の音色などが堪能できる。
 なおこのサイトを運営しているのは、「Silicon Salley」という、IT業界で働く女性たちのコミュニティサイトだ。彼女たちが実際に地下鉄で遭遇して、興味を持ったミュージシャンたちが「SubVenue」に登場している。今後はサイト上の投票で人気が高かったミュージシャンがプロになるための支援や、他都市の地下鉄演奏家たちの姿もフォローしていくという。このサイトのミュージシャンを“地下鉄発のメジャーアーティスト”としてメディアで見かける日もそう遠くないかも?

女性ヴァイオリニストの演奏風景

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(2001/6/09)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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