【連載】

第9回 ステップアップ “疲れ”と“癒し”

(編集部から:夏休みが終わって、気分一新リフレッシュ!のはずだったのに、諸般の事情で疲れている人も多いかもしれませんね。今回は、癒しについて提案します。)

 突然ですが、残暑も厳しいこの頃。皆さんはどんな時に疲れを感じ、どうやって疲れを癒しているのでしょうか?

 私が疲れを感じるのは「文字を読み間違えた」時。例えば、「パケット」とパンの「バケット」とか「spamメール」と缶詰の「SPAMミート」など、挙げてみればキリがないが、そのほとんどがネットで用いる用語との間違いだ。まぁ、後者はSPAMミートに由来して付けられた名前らしいから、大目に見てやっていいかもしれないが、先日も同じ様な間違いをやってしまった。

 満員電車の中で、他人が広げているスポーツ新聞を覗き込んでいたら、小さな記事が目に止まった。それは「カード決済の情報を公開しろ!」という見出し。「何だ!この見出しは!」と思い、カッと目を見開いて本文を読む。しかし、どうも内容がおかしい。どう読んでもプロレスの話題なのだ。落ち着いて見出しを読み返すと「(プロレスの)カード決定の情報を公開しろ!」とあった。それに気付いた時、1人顔を赤くしながら「どうやら、疲れているようだ」と苦笑いを浮かべる他なかった。

 では、疲れを癒す方法はと言うと、これが至ってフツウで「クイックマッサージ」。最近、近くのスーパーの中にできたショップで、人よりも回数は少ないかもしれないが、1~2ヶ月に1度というペースで、ここを利用している。仕事に一区切りが付いた日の1時間程度、「モミモミ」してもらうと、カラダがすごく軽くなり、ストレスまでが嘘のようになくなった気分になれる。このショップは、場所柄から利用者のほとんどが主婦だ。たいていのクイックマッサージはビジネス街の近くや主要駅、あるいは駅構内にあるものだけど、スーパーにまで進出するとは、もはやビジネスマンだけが疲れている時代ではないらしい。

 ビジネスマンと言えば、先日あるテレビで大阪発祥の新しい商売が取り上げられていた。商人(あきんど)の街、大阪。回転寿司に引越し屋、ここで生まれ、全国に広まった商売は数知れず。そしてこの頃「昼寝屋」という商売が人気だそうだ。何でも利用者のほとんどが30代~40代男性の中間管理職。寝床となるリクライニングシートかテントを選び、30分で300円~500円の休息を買うらしい。確かに、オフィス街の公園のベンチで、何か嫌な事があったのか、それともただ疲れているだけなのか、昼寝をしているビジネスマンを見かけることはあるが、昼寝ってそんなに気持ちの良いものなのだろうか?子供の頃から昼寝がキライだった私には、その気持ちがわからない。

 財団法人愛知県健康づくり振興事業団運営の「あいち健康プラザ」にある『昼寝の効用』によると、人には眠くなる時間帯があり、ひとつは夜で、もうひとつが昼から夕方にかけてだそうだ。このリズムに合わせて昼寝をする事により、心身ともに癒されるしい。

 「ふむふむ、なるほどねぇ」と納得はしたものの、私に昼寝はムリなようだ。なぜなら、元々寝付きが悪く、夜に寝付くのも一苦労。だから、昼寝をしたいと思っても「寝付けない」→「寝れないのでイライラ」→「余計に眠れない」→「イライラ倍増で飛び起きる」となるのが経験からわかっているのだ。しかし、リラックスする方法はさまざま。お昼寝だけがリラックスできるというわけではない。音楽を聴いたり、休日に思いっきり好きな事を楽しむだけでもストレスは解消できるし、運動やお風呂もいいだろう。いや、それより何より、家族と一緒に楽しい時間を過ごすことが、一番良いのかもしれないなぁ。

 そんなことを考えていたら、休みらしい休みを取っていないことに気付く。「今週末ぐらいは休んで、心身をいたわってみようか・・・」そんな気持ちになった。

(2002/8/29)

■著者紹介■
花田 志保

データベース構築・パソコンインストラクターの傍ら、プログラミングの知識を生かしてパソコン関係の書籍も執筆するライター。現在、肩書きを思案中。

主な執筆:
「かんたん楽しい『デジカメ生活』」、「子どもにウケる パソコンあそび」、「パソコンのくにのふしぎなへや」(いずれもPHP研究所)、そのほか通信教育テキストなど。

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[Reported by 花田 志保]

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