Internet Watch Logo

 

ウォッチャー金丸のNEWS Watch

リンクがすでに消滅していることもありますが、予めご了承くださ い。

・NEWS Watchとは
・about 金丸さん
・NEWS Watchバックナンバー

1998年3月13日


HEADLINE 3 articles

MSとAppleのJava規格統一の影響
新たな日米間海底光ケーブル建設計画
CD-ROMの新特許
余談3題:リアルタイム・バナー広告/PHS10Mbps受信システム/百円携帯電話充電機器/長期休刊連絡


 

[JAVA][PC]レベルA
MSとAppleのJava規格統一の影響

 日経新聞11面と日経産業新聞7面3月12日号のINTERNET Watchには、米MSがPC用に加工したJava規格の普及を狙い、11日にJavaの規格を米Appleと統一すると発表したという記事が掲載されている。

 PCのほとんどのOSを握るMSとアップルが、SunのJavaとは別の「Visual J++ 6.0」を出したことで、Javaの分断化は避けられない状況になった。このことはコンピュータ業界のみならず、既にSunのJavaChipを使ったICカードやデジタルTV用のセット・トップ・ボックス(STB)、Javaモバイル・フォンなどが開発・製造段階に入っている時期だけに、家電を含めたネットワーク機器産業界全体に及ぼす影響は計り知れない。
 また今回の戦略は、よりソフト業界の独占を目指しているのではという印象を強く持たせ、現在係争中の米独禁法の審議にも少なからず影響があると思われる。




○新たな日米間海底光ケーブル建設計画
 12日の日経新聞夕刊1面と今日の日経新聞13面&日経産業新聞7面には、日本テレコムと米ワールドコムMCIベル・アトランティクGTE、英ケーブル・アンド・ワイヤレス(C&W)の6社が、日米間の海底光ケーブルを建設する計画があるという記事が掲載された。6社は4月末に建設費用を負担する初期当事者のコンソーシアムを設立し、2000年中の稼働を目指すという。KDDやNTTなど世界の主要通信業者14社が推進し、1999年末から80Gbpsデータ伝送速度での運用を目指す「China-US太平洋海底光ケーブルネットワーク計画」に対抗していくようだ。

 2月27日のNEWS Watchでも、丸紅などの日米4社が推進する日米間光海底ケーブル「パシフィック・クロッシング1(PC-1)」について報じたが、上記のプロジェクトも「China-US太平洋海底光ケーブルネットワーク計画」が建設者と利用者間に約4倍の料金価格差があることを嫌って、そのほかの通信業者が団結したようだ。
 こうしてみると、国家間をつなぐケーブルも民間通信業者が相次いで参入する時代を迎えている。これによって通信料金での価格競争も激しくなることから、インターネット・ユーザーにとってはサービス向上が期待できるのではないだろうか。


○CD-ROMの新特許
 日経産業新聞1面トップには、複数のアプリケーションソフトを搭載しているCD-ROMの基本仕様に関する特許が国内で成立したという記事が掲載された。特許権を取得したのは、CD製造会社のオプトロム(CD生産では国内6位)の重富孝士専務とソフト開発のアドバンストエレクトロニクス。特許は「一つのディスクの中に、プログラムを起動させるソフト、システムプログラム、複数のアプリケーションの三つを内包した仕組み」に関するものと書かれている。1985年に申請しており、残存期間は7年以上あるという。特許権を取得した開発者らは今後、ソニーやMSなど内外のソフト関連会社に対し、個別に使用料の支払いを求めるか、使用権を一括売却するか現在検討中で、国内で年間約3億枚販売されているCD-ROMの半数以上がこの特許に抵触する可能性もあるらしい。
 また同面の解説では、新たな「特許紛争」に発展する可能性が出てきており、今回のように、基本的なアイデアに近いものが突如姿を現すケース(サブマリン(潜水艦)特許)が今後増えるとしている。

 特許申請から既に13年という、通常の特許成立からすれば長い月日が経過している事から、他CD-ROMメーカー等が特許成立を阻止する為の異議申し立てなどがあったためではないかと思われる。しかしひとたび特許が成立した以上、CD製造者やソフトメーカーへの特許料支払いなどの権利請求が行われるのは避けられない。消費者サイドとしては、CD-ROM自体の販売価格に影響が出ることが懸念される。



余談その1:リアルタイム・バナー広告
 日経産業新聞2面には、インターネット広告会社の米ダーウィン・デジタルがリアルタイムで広告内容を変更できるネット広告 「NOWバナー」を開発したという記事が掲載された。Javaを使って、広告そのものを一種のコンピュータープログラムとして機能させることにより、「最新情報を広告主のコンピューターから取り込んで画面表示する」といった命令を実行できるという。従来、難しかった時間制限付きの特別キャンペーンなども展開できるらしい。

 広告主にとっては,素早い更新での広告展開が可能になる良いシステムということだろう。しかしユーザーにとっては、数分間隔でJava Appletが走り回るようになったりすると、時間がかかって辛そうだ。

余談その2:Windows音声動作システム
 日経新聞13面&日経産業新聞5面には、日立東京電機大学12日、Windowsを目の不自由な人が使えるように手助けする技術を開発したと発表したという記事が掲載された。画面上のカーソルの動きやファイルの名前などの視覚情報を音に置き換える機能があり、利用者は耳からの情報だけでPCを操作できる。日立はこれらの機能を10万円前後の周辺機器に組み込み、3年後をめどに製品化するという。

 このところパラリンピックでのアイススレッジ競技などの激しい競技を見ていると、機器を使いこなして健常者以上の動きや速さを出している事に驚かされる。
 振り返ってインターネット上では、人種や国籍、性別など全く関係のない仮想世界が広がっている。上記のような機器を使いこなして、仮想世界の住人が増えるようになれば、誠に喜ばしい。

余談その3:百円携帯電話充電機器
 日経産業新聞26面には、マルチメディア商品の企画・開発を手掛けるエス・アイ・シーが、百円硬貨を入れると携帯電話の充電が10分出来る「携帯電話チャージングシステム」を開発したという記事が掲載された。飲食店やホテルに置いて、出先などでの利用者の充電ニーズに応えるという。

 このような記事を見ると、移動電話(携帯・自動車電話とPHS)状況速報がまとまり、携帯電話の普及が2月末で3千万台の大台を突破したということが実感できる。そのうちこの機器の前に、充電待ち行列が出来るかもしれない!?

長期休刊連絡:
 来週のNEWS Watchは筆者の都合により休刊とさせていただきます。長期に渡ってしまいますが、どうかご了承の程をお願い致します。m(__)m


INTERNET Watch


(C)1996 Impress Corporation. All Rights Reserved.

internet-watch-info@impress. co.jp