============================================================================ 特集 Formula 1(F1) ============================================================================ 今年は日本でのGPも鈴鹿だけになってしまい、ドライバーも結局右京だけ。ドライ バーが何人も走っていて、ブームに乗ったスポンサーやサーキットがめじろ押しだっ た数年前の状況があっというまの凋落ぶりだ。しかし、ブームは去っても、やっぱり F1は面白い。ネットサーフィンをきっかけに、またF1を楽しもう。 シリーズも、ちょうど序盤戦の南半球ラウンドが終わり、一昨日のヨーロッパGPを 皮切りにヨーロッパラウンドへ突入している。いまのところウィリアムズのデーモン ・ヒルが開幕3連勝、続いて同僚のジャック・ビルニューブが新人ながら初優勝をか ざっているが、フェラーリ、ベネトンの巻き返しも期待される。 ちょっとごぶさたしていた人も、ネットサーフィンした後で、今年から23時台に繰 り上がったフジTVのF1中継を見よう。次は5月5日のサンマリノGPだ。 なお、今回は担当者が富士GP('77)以来のF1ファンなので、各サイトの紹介およ び固有名詞の表記に思い入れが入ってしまっていることをあらかじめお断りいたます。 ●F1チーム ---------------------------------------------------------------------------- 今年F1に参戦しているのは、11チームだが、勝つ可能性があるチームは限られてい る。客観的にいえば、オフィシャルなホームページをあげている下記の5チームぐら いしか勝つチャンスはない。いや、順当にいけば上位の3つのチームだけかもしれな い。ほとんど米国にサイトがないのも、F1がヨーロッパ文化圏に属することを物語っ ている。 ■ウィリアムズ http://www.connect.ca/formula1/ インディチャンプにして、偉大なるジル・ビルニューブの息子、そしてF1 4戦めで 初勝利をあげたジャックと、とりあえず開幕3連勝したヒルが在籍するチーム。ハー ドウェアはベストとの評判。ページはグラフィックに凝った力の入ったもの。エンジ ンはルノー。 ■フェラーリ http://www.ferrari.it/homeferr.html 真っ赤なオープニングページを見ただけで、ティフォシ(フェラーリファン)の血 は騒ぐ。エンジンはもちろんフェラーリ。走っているだけでもうれしいのに、元ホン ダの後藤さんが作ったV10で、ヨーロッパGPは僅差の2位。涙、涙。 ■ベネトン(マイルドセブン) http://www.jtnet.ad.jp/WWW/MILDSEVEN/F1/Benetton/Benetton_J.html スポンサーのマイルドセブンのページの1セクションなので、日本語ページがある のがうれしい。アレジとベルガーを擁し、シューマッハがいなくなっても勝てること を証明できるか。エンジンは去年からルノー。 ■マクラーレン http://www.mclaren.co.uk/mclaren/ かつては16戦中15勝をあげた年もあったのに、ホンダとセナがいなくなったらぜん ぜん勝てなくなってしまった。今年こそハッキネンは勝てるのだろうか。エンジンは メルセデス。 ■ジョーダン http://www.peugeot.com/peugeot/enu07.html 商売上手のジョーダンは、マクラーレンと喧嘩別れしたプジョーエンジンを獲得し て、上昇のチャンス。上位がコケれば念願の初勝利も。エンジンはマクラーレンと別 れたプジョー。 ●ニュースサイト ---------------------------------------------------------------------------- レースや予選のリザルト(結果)を早く知るためのサイト。 ■Formula One http://www.pi.net/~markos/ メインページは、次のレースの開催地、距離や去年の順位が中心。別ページに全コ ースの略図付きでより詳細な説明が用意されている。 ■Atlus Team F1 GRAND PRIX http://www2.monaco.mc/atlas/ 一般的なニュースだけではなく、次のレースのオッズ(掛け率)まで表示されてい る。ちなみに、ヨーロッパGPの掛け率はヒルが1.65倍でトップだった。 ■Fede's Formula 1 Page http://www.soton.ac.uk/~fanm/f1.html 各ドライバーの成績チャートや現在のランキング、各チーム/ドライバーの紹介が 手際良くまとめられている。 ■ESPNET SPORT ZONE Auto Racing http://espnet.sportszone.com/car/ スポーツ専門チャンネルESPNのモータレーシング関係のニュースサイト。F1だけで はなくNASCAR、INDY CARなどの米国内のフォーミュラ情報もある。きれいにデザイン されてデータが読みやすい。 ●サーキット ---------------------------------------------------------------------------- 年間のF1 16戦の戦場となるサーキットのホームページも多いが、ここでは一番歴 史のあるモナコと、日本の鈴鹿を紹介する。 ■モナコ http://www.monaco.mc/monaco/gprix/ 現在残っているなかでは、最古のGP。海沿いのモナコの市街地をF1が走る。日程、 コース解説、解説、歴史解説などきれいに整備されている。 ■鈴鹿サーキット http://www.ilinx.co.jp/gatsby/src/course.html もともと2輪のチームのページの一部だが、コース解説がくわしい。 ●ニッポン、チャチャチャ!! ---------------------------------------------------------------------------- ホンダをはじめ、レイトンハウスやGEOなどの大スポンサーが闊歩したバブルの時 代が過ぎ、ちょっとさみしくはなったが、まだ右京は走ってるし、ヤマハのエンジン はあるし、マイルドセブン(日本たばこ)もスポンサードしている。そして久しぶり の国産F1チームをめざす童夢もある。 ■ティレル(マイルドセブン) http://www.jtnet.ad.jp/WWW/MILDSEVEN/F1/Tyrrell/Tyrrell_J.html いまや唯一の現役日本人F1レーサーとなってしまった片山右京が所属するティレル のホームページ。ベネトンと同じくマイルドセブンがスポンサードしているのでホー ムページも日本語が用意されている。 ■ヤマハ http://www.yamaha-motor.co.jp/ 各レースごとの結果などもあったのだが、試験公開が終了し、現在はF1関係のペー ジはアクセスできない。早期の本格稼動を期待したい。 ■童夢 http://www.dome-racingteam.co.jp/ 以前にも本誌で紹介したF1チャレンジ計画のホームページ。その後テスト走行が進 み、不本意な形ではあったが、鈴鹿のフォーミュラ・ニッポンでもデモンストレーシ ョン走行を行なった。コンテンツもすこし増えている。 幻のマキF1、富士GPで走った小島エンジニアリング(KE)に続く国産F1コンストラ クターの登場に期待する。 ●アイルトン・セナ ---------------------------------------------------------------------------- あの事故から、もう2年もたってしまったけれど、セナの記録と記憶はまだいっぱ い残っている。 ■Ayrton Senna http://www.acs.oakland.edu/~mgscheue/senna.html 彼の写真とその時の彼の名セリフ集 ■Senna -In Memoriam http://s700.uminho.pt/~anr/senna.html 「彼が最も輝いていた」瞬間の写真集。ページが重く回線も細いようなので、ゆっ くり待ってあげよう。 ■A Tribute to ayrton Senna http://www.webspace.com/~petern/senna.html 彼の死についての他のドライバーのコメントと彼の経歴の紹介。AIFF形式のサウン ドも用意されている。 ●その他 ---------------------------------------------------------------------------- シリーズをリードしていても、なんとなくたよりないヒルのページと、モータース ポーツの大御所FIAのホームページ。 ■デーモンヒル http://trek.microprose.com/damonhill/ 開幕3連勝をとげ(でも4戦めはコケて4位なのが、彼らしい)、今年こそはなんと かチャンピオンになれそうなデーモン・ヒルの公式ページ。ゲームソフトハウスの Spectrum HoloByte-MicroProseが提供している。 ■FIA http://www.fia.com/ F1のレギュレーション(規則)などを司る組織。モータースポーツだけではなく、 “自動車”という存在を統括している大御所。 [Reported by date@impress.co.jp/Watchers] (96年4月30日)