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1日500円で、LTEデータ通信が車内で使い放題、車載専用Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」、パイオニアが12月発売

料金は30日なら1500円、365日では1万2000円

カロッツェリアの車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」

 パイオニア株式会社は、カロッツェリアブランドの車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」を12月に発売する。市場想定価格は2万5000円(税別)。利用には別途通信料金がかかる。

 DCT-WR100Dは、NTTドコモが提供する車載向けのサービス「docomo in Car Connect」を利用する。車載専用のnanoUIMカードを同梱しており、Band 1/3/19でのLTE通信が可能。通常のLTE回線とは異なり、3日間での通信制限がない点も特長。

 docomo in Car Connectの利用には別途通信費が必要。料金は定額で1日500円、30日1500円、365日1万2000円(いずれも税別)。スマートフォンのカメラで本体裏のQRコードを読み取り、ドコモのdアカウントを使って簡単な手続きで利用できるという。

 Wi-Fi規格はIEEE 802.11n/g/bの2.4GHz帯のみに対応しており、最大通信速度は受信150Mbps、送信50Mbps。WPA3 Personalのセキュリティ方式にも対応する。同時接続可能な機器は最大5台。

 Wi-Fi接続可能なカーナビやスマートフォン、ゲーム機器、Amazon Fire TV Stickといったストリーミングメディアプレーヤーなどを接続することで動画・音楽などのストリーミング再生やオンラインゲームなどのコンテンツを車内で楽しむことができる。

 走行中や信号待ち、渋滞など一般的なクルマの利用状況であればWi-Fiを利用することができる。ただし一般的なモバイルルーターとは異なり、あくまで車載用のため利用可能なのは走行中と一部の停車中のみとなる。

 具体的にはエンジン始動から30分間の停車中、走行中、走行後の停車(エンジンON)60分のみ利用可能となっている。停車後60分経過すると通信がOFFになるが再び走行を始めると復帰する。またエンジン始動後停車したまま30分が経過した後も通信がOFFになるが、停車したまま再度エンジンを始動し直しても通信は復帰しない(走行開始で復帰)。あくまで駐車した車内で使い続けるものではなく、移動中の利用を想定したものとなっている。

Wi-Fi利用条件

 車載で利用するため、電源はDC12V/24Vのアクセサリーソケットを利用。動作保証温度は-10~+60℃となっており、さらに購入日から1年間のメーカー保証も付属する。本体サイズは91.5×16×44.5mm(幅×奥行×高さ)、重量は50g。